123話 ページ33
「はぁあぁあ！？」
防弾ガラスの向こう側から、キャシーが裏返ったような声を張り上げた。
怒りの赴くままに、防弾ガラスに取り付けられた扉をあけて、一目散にレイに近寄ると、その白い頬を思い切り叩いた。
レイは後ずさりながら、一瞬、蔑むような目でキャシーを見上げた。
「あぁ、おぞましい！！ 模範的だなんて間違いだったわ！ レイチェル・ガードナーは罪人のなりそこない！ アイザック・フォスターは欲望にかられて、自分で自分を殺すほど愚かだなんて、失望したわ！」
キャシーは引きつった顔でそう叫ぶ。
「あぁ、これじゃあ私の断罪に水を差されたようなものよ！ あなたは、ほんとうに、ほんとうにつまらない人間ね、レイチェル！」
「……そんなこと、あなたに決められる覚えはない」
「はぁ？ 罪人のなりそこないが、私に反抗する気？ そもそも、あなた……どうしてここに来られたの？」
キャシーは威圧的な声でレイを見下した。
「……う……ぅ……」
その時、Aの目の前に倒れたままだったザックが小さな呻き声をあげる。
はっとしてAがザックを見ると、僅かに身じろぎして、体を起こそうとしていた。
「動かないで、ザック……！ 死んじゃう！」
Aが泣きだしそうになりながら、そう呼びかけると同時に、キャシーがザックに駆け寄ってくると、Aを押しのけてザックを見下ろした。
「あら、やだ。……生きてるじゃないの！ うそ！ ほんとに化け物みたい……素敵！！」
キャシーは高潮した声で嬉しそうな声を上げると、ザックの頭を強く踏みつけた。
「……ザックを殺すの？」
「えぇ、だってこんな素敵な罪人を断罪するのは、私しかありえないでしょう？」
レイが訊くと、キャシーはそれが当然と言わんばかりの口調でそう答える。
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鬼灯黒狐(プロフ) - 更新私の方が遅いので大丈夫ですよ(;´д｀)w (2018年10月4日 21時) (
レス) id: 28c4276209 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 鬼灯黒狐さん» ありがとうございます！最近更新速度がおちてしまっていて申し訳ないです(>_<;)これからもがんばりますので見てやってくださいm(*_ _)m (2018年10月2日 7時) (レス) id: aa65f53a7e (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯黒狐(プロフ) - ザック最高...更新頑張ってください！ (2018年9月30日 20時) (レス) id: 28c4276209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リア | 作成日時：2018年9月8日 19時
