4話 ページ4
液晶画面に、白い文字が表示された。
『質問にお答えください。』
『あなたの名前は?』
「……」
「……レイ。レイチェル・ガードナー」
『年齢は?』
「……13」
『なぜ、ここにいるのですか?』
「病院にきていて、……気がついたらここに」
『なぜ?』
「……?」
『なぜ?』
『なぜ?』
「……」
答える暇もないほどにまくし立てる文字の列に、レイの顔は自然と引きつった。
(こわい……)
『なぜ?』
『なぜ病院に?』
レイは少し後ずさる。その時、ふと脳裏に蘇る記憶があった。確かあれは。
(……殺人事件)
「……人が死ぬところ、殺されるところを見たから。……目の前で。だから、カウンセリングに連れてこられた……」
『今後どうしたいですか?』
コンピュータがきく。レイは少し考えた。
「……ここから出たい。お父さんとお母さんに会いたい」
家族のことを思い出しながら、そう答える。
『────記入完了』
『プレイスタート用のカードキーを配布します。』
そこでコンピュータの電源が落ちた。電源ボタンを押してみても、再び動く気配はない。コンピュータの側面からは少女が持っていたのと同じカードが出てきていた。
(……きっと、あの扉を開けるための……)
レイは少し緊張しながら、カードに手をふれた。
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暇人9号(プロフ) - リア.........。オリキャラと同じじゃん。 (2020年12月20日 13時) (レス) id: 2a2b2b394e (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - リアさん» 派手さがますのでアタシはオススメしませんけどね…… (2019年12月8日 18時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - 「ベースデザインを設定」で背景は変更できますよ。 (2019年5月25日 19時) (レス) id: 1e8f4916fe (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 日向クロさん» 初めまして、コメントありがとうございます!この小説を読んで下さり、ありがとうございます。背景の色、ですか…実はあまり占ツクの使い方分かってないのです(汗)なるほど、背景の色を変えれるのですね!色々試してみますね、ありがとうございました! (2019年4月27日 9時) (レス) id: aa65f53a7e (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - 初めまして。とても面白いお話ですね!ところで、背景の色を変えたりはしないのですか?それやると面白さが上がると思いますよ! (2019年4月21日 18時) (レス) id: eebf1123f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リア | 作成日時:2018年8月4日 21時