こんにちは、賢者の魔法使いにしてください。【まほやく】 (ページ10)

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ファウストside
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瞬きをする間も無く賢者と魔女を除いてその場の全員が床に倒れ込んだ

この拘束は自分の魔力じゃ解けないことはすぐに分かった

シ「おいお前！なんでオレたちまで…

「なぜ賢者を1人にしたんだ」

シ「……」

拘束した訳を全員が察した、彼女は痛みを止める魔法を賢者にかけながら僕たちを見下ろした

「賢者様は人間だぞ、しかもこんな弱い」

賢「うっ''」

弱いと図星を突かれて賢者は唸った

彼女が怒る理由はもっともだった、一見害のなさそうな店や店主に油断して賢者を自由に歩き回させてしまった

ファ「…すまなかった」

僕が謝ると子供たちもネロも謝った

賢「あの、Aさん…何も拘束しなくても…」

「え？」

賢「えっ？」

「…つい…」

ヒ「無意識だったんですね…」

「……痛いところは無いか…」

彼女はヒースクリフに触れると心配そうに顔を覗き込んで顔に触れた

ヒ「は、はい」

顔が赤くなっていくヒース
どこか彼女はヒースで遊んでいるように見えた

ファ「きみ…あまりいじめてやらないでくれ」

「…あまりに顔が綺麗だったから」

シ「ふふん、そうだろう」

「なにおまえ…」

勝ち誇った顔のシノにお前を褒めたわけではないと言いたげだった

賢「それにしても…Aさん、なんでここにいたんですか」

ネ「言われてみれば」

「ヲーエンって魔法使いと話しを…

賢「オーエンですね…オ…って、え！？オーエンと話したんですか！？」

「オーエンか…いや、話したわけじゃないんだが話をしようとしたら消えてしまった、なんとなく気配を感じ取りながら後を追ったらここに来たんだ」

賢「え」

その時だった、空中の煙のようなものが人型になりオーエンが現れた

オ「ここのおまけで貰える飴が美味しいから来ただけ」

賢「オーエン！？」

オ「なに？賢者様もこの飴がほしいの？上手におねだりできたら分けてあげてもいいけど」

賢「美味しそうですけどいいです…」

オ「つまんないの」

「オーエン、1つくれ」

オ「…」

「？…だめか？」

オ「……」

ヒ「あげるんだ…」

シ「俺にもくれ」

オ「嫌。」

店主「ﾝｰ!!ﾝ!!」

ファ「口封じの魔法か…」

《サティルクナート・ムルクリード》

彼女がかけたであろう魔法を解く

店主「はっ……勝手に食べないでおくれよ！」

オ「いいでしょ？もうすぐこの店終わるんだから」

店主「………」