4.髪は女の命では無いらしい ページ5
「…ラスティカ、本当にこの人生きてるよね？」
ラ「心配いらないよ、彼女は生きているよクロエ」
ク「う、うん…なんだかリアルなお人形みたいで…」
ラ「そうだね、こんなにも美しい…もしかして僕の花嫁…」
ク「ちょ、ダメだってラスティカー！」
「……………ん……え？」
ク「あ！！！！起きた、起きたよラスティカ」
ラ「ご機嫌よう僕の花嫁、ゆっくり眠れましたか？」
「花嫁ってなんだ…」
ク「ほら知らないみたいだよ…」
ラ「それは…残念です…」
「…なんだこの綺麗な格好…」
ク「あ、えっと、勝手にごめんね！俺が作ったんだ、似合うと思って…その…気に入ってくれた？」
「…動きやすいし…嬉しい」
ラ「よかったね、クロエ」
ク「うん！嬉しいな、嬉しいな！！よかった、髪も爪も整えておいたんだ、はいこれ鏡！」
「…そういえば髪が伸びたのか、鬱陶しい」
《レティステレ・インサニアス》
ｻﾞｸｯ
ク「え？」
ラ「！」
女の手にハサミが現れたと思うとクロエが綺麗に整えてくれた髪を耳横の長さまでザックリと切った
ク「え、えっ！？え！？」
ラ「…とても美しかったのに…」
「これでいいんだ」
ク「ちょっと待って、この長さで整えてあげるから！」
「……ありがとう」
ク「う、うん」
なんだか怖いのに素直な女にクロエは驚きながらもまた髪を整えてあげるのだった
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雪女 - 更新楽しみにしてます (3月6日 16時) (
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作者名：f | 作成日時：2024年2月12日 23時
