こんにちは、賢者の魔法使いにしてください。【まほやく】 (ページ25)

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24.どの道ページ25

子供side
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ブ「お、起きたか！」

子「え、？」

気がつくと顔に傷跡があるお兄さんに抱えられていた

ブ「お前は急に発狂して倒れたんだ、覚えてねえか」

子「ごめんなさいなにも」

オ「ﾁｯ……数が多い、呪いを解かないとどんどん出てくるよどうするの？」

周りを見ると沢山の人形が襲いかかってきていたけど見えない何かがあってこちらへは来れなさそうだった

賢「こんな時に言うのもおかしいですけどゾンビ映画のやつみたい、スリル満点…」

ブ「ゾンビ映画？呑気な事言ってると殺されちまうぞ」

賢「すみません…それにしてもAさん本当にあの子を元に戻せるなんて…心臓あたりから女の子が出てきたのはビックリしましたけど」

同じ顔の小さい子の後ろにいる女の人が見つめるAさんという人を見る

その人は怒っているような悲しそうな顔をして口を開いた

「呪いは呪いでしかないんだ、絶望するのはもうやめてくれ」

怒っているのにどこか優しい声で僕の中から出てきた人形の女の子に訴える

人形「だって、だって！！その子に恩返しをしたはずなのに！」

「わかっている…お前なりの恩返しをしたんだろう」

人形「笑顔になってくれるって思ってたのに…死んだお母さんの顔を見てその子は泣いたの！！」

「……残念だが呪いは呪いにしかならないんだ」

人形「どうして…どうして…どうして！！！」

「お前は悪くない」

人形「…え」

お前は悪くない、その言葉に全員が驚いた

ミ「何を言っているんですかあの人」

オ「黙ってなよ」

「お前は呪いだがお前は悪くない」

呪いと女の子自身を分けるような言葉だった

人形「…ほんとう、に？」

ス「なるほどな、呪いに呪いたくない者もいたか」

ホ「残酷じゃの…」

オ「ははっ可哀想にね、無知ほど怖いものはない」

賢「無知…天使にも悪魔にもなるってことですか…」

ス「この場合、無知だと知ってもどうにもならん、生まれ変わらせるしか手は無い、どの道も呪いにしかならないのなら仕方ないじゃろ…」

生まれ変わらせる…？

「…呪いのままでいたくないだろう」

そういうAさんから女の子を殺そうとする気配を感じる

僕は思わず止めに入った

子「ま、まって！！その子を殺さないで！お願い！」