2.一方的な出会い ページ3
痛みに目を閉じていると全く感じていなかった匂いがしてきた
「血の匂い…きついなこれは…」
フラフラする体を無理やり立たせ歩き出す
ゴッ
「った……なにこれ…石…?邪魔…」
赤黒く染っていて気づかなかった石たちに足の裏を切られながら洞窟を出た
その時だった
?「わぁぁぁぁぁぁあ!?」
?「っ…《アル…
「!…お前は…」
叫び声に顔を上げるとそこにはあいつが居た、アキシナイトのように綺麗な髪の女
細かな状況はよく分からなかったが雪崩が女を襲おうとしていた
咄嗟に体が動きあいつを庇いながら私は呪文を放った
《レティステレ・インサニアス》
大きな音と共に雪崩は見事にあいつと私を避けた
「無事だったんだな、おま…あれ………誰だお前」
?「こっちのセリフですよ、誰なんです?あなた」
「…そんなことより、お前、生きてたんだなよかった」
?「え!?私!?あ、え、はい!ありがとうございます…?」
?「あなたの知り合いなんですか?」
?「いえ、初めてです」
「なっ何言ってるんだ、いつも一緒に…」
?「私の名前とか知ってるんですか…?」
「なま…え?」
?「…《アルシム》」
男が私の頭を鷲掴みにした瞬間、鋭い痛みが全身に走った
「ヴア゛ッヅッ」
?「ミスラ!?何してるんですか!!ちょ、大丈夫ですか!」
ミ「怪しかったので、俺よりも魔力強いですし」
?「え?!ミスラより強い!?それって…わっ、よく見たらすごい怪我してる…ミスラ、帰りましょう…このまま放っておけません、命の恩人ですし…」
ミ「よく見なくても足から大量に血が出てるでしょう…《アルシム》」
?「すみません、体に触れますね…大丈夫ですからね」
「……」
ミ「何してるんです賢者様、早くしてください」
賢「すみません、この人を背負うのが難しくて」
ミ「退いてください、俺が連れていきます」
賢「ミミちゃん……ありがとうございます!」
こうして意識が朦朧としているなか、私は連れて行かれる事となった。
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雪女 - 更新楽しみにしてます (3月6日 16時) (レス) id: 6c1d2855e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:f | 作成日時:2024年2月12日 23時