こんにちは、賢者の魔法使いにしてください。【まほやく】 (ページ20)

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19.妙な依頼ページ20

賢者side
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ア「賢者様、一緒に依頼を確認しませんか？」

ネロが用意してくれたお菓子を食べているとアーサーがやってきた

賢「わはりまひた」

ア「あははっ、美味しそうですね！」

賢「ふ、ふっおいひいれす」

ア「私もひとついいですか？」

賢「はひ」

ア「……っん、美味しい！」

自分で言うのはおかしいかもしれないけど、これは随分と微笑ましい光景だった

お菓子を食べながら依頼を確認してみる

賢「え、「助けて」……だけ？」
ア「どうしたんでしょうか…」

妙だなと2人で見合わせ「助けて」としか書かれていない依頼を見つめ直す

賢「…なんだか嫌な予感がしてきた…北の皆さんに頼りたい…」

ア「…同意見です、さっそく頼みに行きましょう！」

悪寒がした私たちは手をつけてないお菓子を持って北の皆さんに会いに行った

オ「甘い匂いがすると思ったらおまえ？やぁ、王子様」

ア「オーエン…！」

会いに行く途中、オーエンが突然現れた

オーエンを見て微笑むアーサーが可愛い

賢「あ、えっと北の皆さんにお願いがあるんです！依頼についてき…

オ「そのお菓子、くれるのなら行ってあげてもいいよ」

賢「はい！喜んで！！でも他の方にもあげなきゃなので取り敢えず3つ…」

オ「少ない…今度奢ってね、賢者様」

賢「へ、はい」

こんな調子で北の皆さんにお菓子を配りながら依頼に来てくださいと頼みまわり、みんな揃った

賢「ふふ、桃太郎みたい」

ブ「なにコソコソ笑ってんだよ、行くぞ賢者」

オ「王子様は？」

賢「あ！1度お城に帰ってやらなければならないことをやるそうです！」

オ「ふーん、場所は？」

賢「……あ」

ブ・オ・ミ「あ？」

賢「わからなかった…」

ス・ホ「なんと…」

ミ「は？どうにかしてくださいよ」

賢「……ム、ムルー！！ムル！助けてー！！お願いがあるの！」

私は大声でムルを呼ぶ、来なさそうだけど呼んでみる

北の皆さんは少し引いた目で私を見ていた

ス・ホ「賢者ちゃん……」

だ、だってここから私いなくなってムル呼びに行ったら絶対皆さん帰っちゃうか喧嘩しちゃいそう…
アルシムしてもらいたいけどなんかして貰えそうな雰囲気じゃないし…無理無理…仕方ない

ム「呼ばれて飛び出てジャージャジャジャーン！やあやあ、ムルだよ」

ブ「ほんとに来やがった」

賢「来てくれた…！ムルありがとうございます！この依頼書の記憶を読み取って欲しくて…」

ム「いいよ！」