【ツイステ】ヴィルが主役をやる話

八話 ページ9

(へべれけ監督の話は気に入らなかったので削除しました。読まれた方は記憶から消してください。)




あの後、勿論教師に怒られたしハーツラビュルの二人はリドルにも追加で怒られた。しかし後悔はこれっぽっちもない。何故なら彼らは学生である。多少のサボりもまた青春なのだ。



「もう本当人生って最高……」

「それな」

「何でこんな楽しいんだろうな」



授業や試験の疲れなんざ吹っ飛んで、彼らはひたすら喋った。ヴィルはこれまでにないほど楽しくて、何かが満たされた。

これは数日間続き、いつしか放課後に通話までするようになった。会話内容は主に映画の話(勿論、台本の内容は伏せてある)や、監督についてだ。


何度も言うが、ヴィル達は学生である。
趣味嗜好が同じなら、心の距離はグッと縮まるのだ。


いつしか、彼らは愚痴まで話すようになった。
全然根本がヴィランなので生理的に無理なんてことにはならず、意外にも上手くやれた。似た者同士というやつである。まぁ友人関係は冷めているメンバーなので「おれらマブダチ！！チャリで来た！！」とはならなかったが。



「じゃあ、行ってくるわ」

「いてら〜……」

「がんばれよ……」



早朝５時、見送りは絶対しようと決めた二人は頑張って早起きし、無事にヴィルを見送った。

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