【ツイステ】ヴィルが主役をやる話

三話 ページ4

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｢ヴィルくん、がんばってね！！マジで！！｣

｢幸運を祈る｣

｢えぇ｣



土曜日の朝。

トレイとケイトはヴィルを戦争にでも送り出すかという勢いでビシッと敬礼した。
まぁヴィルも男子高校生なので、そういうノリなのは分かっている。かかとを揃え、凛々しい顔で敬礼した。

ちょっと後ろで見守っていた学園長は｢青春だなぁ｣とニコニコ笑う。


さて、この鏡をくぐったらマネージャーとの合流場所である。細長い足を鏡に突っ込み、少し屈んでするりと抜けた。




｢あら、早かったわね｣

｢楽しみで早くきちゃったのよ｣

｢ヴィルらしくないんじゃない？｣

｢アタシはいつでもアタシらしいわ｣




ここからは車移動なので、ゆっくりできる。


ヴィルは合コン前の女子並みに手鏡をみて、身だしなみをチェックした。

そして今日は制服ではなく私服。自分が考え得る限り最高なコーディネートである。




手鏡に写る自分は、やっぱり世界で一番美しいと思った。

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