変わらない 〜舳丸〜 ページ29
お久しぶりです。
＊
付き合っている、といえば付き合っている。
好きじゃなくなったわけじゃない。ただ、一方通行な気がした。
舳丸「行きましょう。」
『うん。』
することといえば散歩したり、海を眺めたり…1人ですることを義務的に2人でするだけ。
言葉は必要最低限。
付き合えば色々見えてくると思っていたのに、目が合わない。いつも私が見たら、目を逸らしてしまう。
付き合う前と何も変わらない。
舳丸「海、綺麗ですね。」
『……』
何も言えなかった。いつも綺麗だし。綺麗な所しか見せてくれなくて、なんとなくよそよそしい。
好きって言ってくれたとき、本当に嬉しかった…。
もう、好きじゃないのかな。
重「舳丸の兄貴って、Aさんのこと大好きですよね〜」
『えっ？』
だから意外がすぎた。心の底から驚いた声が出た。
重「え？そうでしょう？」
『だって、目も合わないし…何考えてるかわからないし……好きって言ってくれないし』
重「っ、はあ……」
重は呆れたように頭をおさえた。
重「あ、そうだ。」
重「っと、多分この辺に…あった」
重は勝手に舳丸の荷物を漁っている。その中から1枚の丸められた紙を取り出した。
『なに、それ』
重「前、忍術学園の乱太郎君が、舳丸の兄貴とAさんの絵を描いて、Aさんに渡そうとしたんです」
そんなの初めて聞いた。
重「でもそれを見た兄貴、赤くなって紙を隠しちゃって。」
紙を広げてみると、絵でも相変わらず私達は目が合わないが、顔を背けた舳丸は、笑顔で幸せそうな顔をしていた。こんな顔、できたんだ…。
重「Aさんといる時とか、Aさんのこと話す時もこんな顔してるんですよ。いつも顔そらしちゃうけど」
舳丸「Aー」
話をしていたら歩いてきた。よく見るとほんのり笑っていた。もしかしていつもこうだったのだろうか？
だとしたら、私も舳丸のこと見てなかったんだ。
舳丸「…Aは笑ってる方がいいな」
いつのまにか、笑っていたらしい。
それもそうだ。今はすごく清々しい気持ちだ。
『舳丸こそ』
いつも同じ海なのに、今日は少し違って見えた。
子猫とお豆腐〜作りすぎた豆腐の段〜→←そっくり姉弟 〜皆本金吾〜
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小桜(プロフ) - 「あと３日」という話とても素敵でした！ (2022年9月15日 17時) (
レス) @page3 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - こんばんは。すごく面白くて一気に読んでしまいました。リクエスト使っていただきありがとうございました! (2022年6月3日 20時) (レス) @page31 id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - そうなんですか？少し寂しく思いますが、わかりました。返信ありがとうございます。更新楽しみにしています。 (2022年6月2日 20時) (レス) id: 6ebc36a5f7 (このIDを非表示/違反報告)
サラサにょほほ(プロフ) - ユリリンさん» リクエストありがとうございます。書かせていただきますが、こちらでリクエストは最後になります。すみません、ご了承ください…。 (2022年6月2日 18時) (レス) id: 6107b3dbef (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - こんにちは。早速リクエストします。夢主は一年ろ組編入生で、(私が１番かわいい)が口癖な自信家少女な話お願いします。夢主はぱっちり二重黒髪サラサラヘアーの勝ち気美少女で。 (2022年5月28日 16時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
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