もっと知りたいんだもん ページ4
次の日も、その次の日も、私は草むしりを選び続けた。
一番下の区画は一人の担当範囲が広いから、なかなか他の人と会うことはない。
それでも、全員集合した時とかにあの顔を確認してたのだった。
分かったことがある。あの人(便宜的に栗まんじゅう先輩と呼ぶ)はシラフの時と、酔ってる時と、そもそも来ない日がある。
シラフの時は青ざめたような顔をしていて、とても心配だった。
酔ってる時はポカポカしてたけど、それはそれで心配だ。
来ない日は他の割のいい仕事をしているのか、それとも働いてないのか、分からなかった。
栗まんじゅう先輩のことをもっと、知りたい……！
ある日、お昼の休憩中、勇気を出して話しかけてみた。その時は栗まんじゅう先輩はシラフだった。
A「顔色悪いですけど、大丈夫ですか？」
栗まんじゅう先輩は上手く笑えていなかった。
手が震えている。お昼の配給も全然食べられていない。
栗まん「……ハーーッッ」
栗まんじゅう先輩は手をつけていない配給を私に渡そうとしてくる。
A「え、そんな、ダメですよ！ ちゃんと食べなきゃ！」
栗まん「……(ﾊﾞﾀｯ)」
栗まんじゅう先輩が倒れてしまった。
休憩室が騒然とする。
ハチワレ「えーっ、なになに！？」
ちいかわ「……ヮ！！」
どうしよう、福利厚生なんてないし、このままじゃ栗まんじゅう先輩……。
その時、パニックになった頭の中で、どこか冷静な部分があった。
いつも朝なのに酔っていたのは、朝からお酒を飲んでいたから……そしてその理由は……！
A「迎え酒！！ これだ！！」
急いで自販機から少し割高なドライ系ビールを買い、栗まんじゅう先輩に飲ませた。
栗まん「ゴクッゴクッ……。アァァーー！！」
みるみる元気になった栗まんじゅう先輩は、なんだかポカポカしてて目の輝きも元通り。
A「もぉ、あんまり飲みすぎちゃダメですよ？」
私は少し目を潤ませながらそう言ったのだった。
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ハムスター - え……なにこれ…界隈って広いんだなぁって実感しました (3月10日 17時) (
レス) @page6 id: a63b797da1 (このIDを非表示/違反報告)
はるな - 栗まんじゅう先輩がエロくてめっちゃ感動しました‼️ (11月16日 13時) (レス) @page9 id: f5a7c98c28 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白かったっす (10月10日 8時) (レス) id: 4dfa161474 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - くりまん先輩の夢小説多いですけど…私は個人的にラッコ先生のお話も読みたいです…。( ⸍ɞ̴̶̷ ·̫ ɞ̴̶̷⸌ ) (7月14日 16時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
名無し - くりまん先輩夢ほんと最高でした！続き楽しみにしています！ (2023年4月5日 21時) (レス) id: 8f97695bb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽて | 作成日時：2021年10月11日 20時
