【実l況l者】ねえ、パートナー【ky】 (ページ25)

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君の行きたいところ連れて行ってよ、こう言われて困らない人は少ないだろう。単純に自分が行きたいところを明確に表すのも難しいし、自分が行きたくて相手も退屈しないところとなると絞られるし、自分のセンスが露わになるし。

困らせるってわかってても私がキヨにそれを言ったのは、興味があったから。

昔は自由奔放というか、まあ根本は真面目だったんだけど、今よりも活発で色々なところに行ったりもしてた。最近は家にいるか最低限の買い物をしに外に出るか友達の家に行くか、しかしない。

やりたいこととかないの？と聞いても、やりたいことは十分してる、としか返ってこない。別にそれならいいけれど、なんだか昔より窮屈に生きているような気がして。

キヨ「とりあえず飯食おう」

そう言って彼が車を停めたのが、いつも行くようなファミレスだからこの先が楽しみでしかない。見栄とかじゃなくて行きたいところに連れて行ってほしいからね。

だからあえて服もいつもより若干ちゃんとしてる、かな？程度のもので高そうなお店には入りづらい感じにしている。

キヨ「…ねえまじで俺に委ねるつもり？」
A「うん、好きなとこでいーよ」

注文を済ませたキヨは、それが難易度高いんだよなあ、と言いながらスマホをいじり始めた。好きにしてくれていいのに、きっと何かを調べるんだろう。