菅原孝支と。 ページ14
買いたい本があったので近くの本屋に1人で歩いていくと、菅原がいた。たまに話すけど、外出先で会ったときにわざわざ声をかけるほどの仲ではない、そう判断して菅原がいない本棚へ行った。
菅原「…あ、A」
私の判断と菅原の判断はズレていたようで、真剣に本を探している最中、そう話しかけられる。まあ話しかけられたくないわけではないし、話すと楽しいからいいんだけどね。
A「菅原じゃん」
今気付いたかのように返事をしてたわいもない話を少しする。何の本を探している、とか、昨日教室であったこと、とか。
菅原「うぉ、っと、すみません」
途中、眼鏡をかけた菅原より少し背の高い大学生風の男性が私達の横を通ろうとしてぶつかった。私も小さく すみません と言った、相手の男性も頭を下げていた。
問題なのは、何故か菅原がぶつかった途端に私の手を握り、それを離さないことだ。
A「ちょ、菅原…？」
不思議に思って少し顔を上げて菅原を見ると、目線を横に逸らしていた。なんでもない本棚の方を見ていた。たぶん、そっちにある何かを見ていたわけじゃなくてこっちから目を逸らしたいだけだと思う。
菅原は目の逸らしたまま、にこやかで、少し切なげな顔をしていた。ドラマか漫画のワンシーンみたいな、そんな綺麗な顔。
菅原「あぁ、ごめん」
なんとなく、その絶妙な表情に見惚れて、暫く黙っていると突然手は離された。そのまま菅原は手を振って何も買わずに店を出ていったわけだが、私は何も言えずに、立ち尽くした。
菅原と繋いでいた手から、菅原を見ていた顔から、熱がとれないせいだ。これってもしかして、
end
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noa,th - 赤葦君と黒尾君の長い恋愛小説が読みたいです！！ (2020年1月26日 19時) (
レス) id: 679f2f2200 (このIDを非表示/違反報告)
影黒 赤美(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!!リクエストで影山→黒尾→赤葦の順で合宿で熱中症で倒れた話で告白される話をお願いします!!1人ずつお願いします!! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 1850aaea1d (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - バレー12さん» そう言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: 3842b3f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
バレー12 - 推しキャラが出てて、もうテンションMAXです。 (2019年6月18日 21時) (レス) id: f0ddf32848 (このIDを非表示/違反報告)
コト - 返信ほんとうにありがとうございます！！頑張ってください！受験勉強の息抜きに楽しく読ませていただきます！ (2019年6月12日 20時) (レス) id: 2064a15f4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽる。 | 作成日時：2019年2月10日 0時
