ハイキュー恋愛短編集part7

赤葦京治と。 ページ2

A「怪我したー」
赤葦「どこ？絆創膏いる？」

彼氏である赤葦京治は、体育で転んで膝を擦りむいてしまった私にも優しい。

A「ここわかんない」
赤葦「あーっと、ここまでは分かる？ん、じゃあね、これをもっかい解き直せば掴めるんじゃない」

彼氏である…赤葦京治は、分からない問題があるときも的確に優しく教えてくれる。

A「はよ…」
赤葦「また夜遅くまでゲームしてたでしょ」

彼氏…である…赤葦京治は、朝欠伸をしながら素っ気なく挨拶する私のことも理解してくれている。

A「針通らない！」
赤葦「俺やるよ、貸して」

彼氏…である…？赤葦京治…は、手先が器用でない私に家庭科の授業中、優しく対応してくれる。

…って、あれ？これって彼氏がやること？絆創膏を差しのべてくれるのはお母さんだし、勉強を教えてくれるのなんて家庭教師…、夜遅くまで起きてたのを理解してくれるのもお母さんだし、針通してくれるのもお母さん…。

うわ、よく考えたら彼氏と彼女、っていうよりお母さんと娘じゃない！？

私はものすごく助かってるし一緒にいて幸せだし、話すの楽しいし、私のことを理解してくれていて嬉しいけど、京治の負担になってるくない！？

A「…京治、私のこと好き？」

心配になった私は、今日も単刀直入に話す。面倒臭い女、って思われることもあるかもしれないけど、私には駆け引きとか無理だし、こういう方法しかとれない。

赤葦「…好きだよ」

私の心配をよそに、

彼氏である赤葦京治は、そう言いながらいつものような優しい笑顔をこちらに向けてくれた。

end

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