【実況者】夢小説ではいない扱いされんだよ【キヨ】〈完結〉

94話 ページ45

キヨ「おかえり」
A「玄関先でお出迎えとか珍しいね、なに、ありがとう」

リビングに行くと、もう既に放送の用意ができていた。現在時刻は19:00。2時間前から用意が済んでいるなんて珍しすぎる。気合い入りすぎ、怖い。

キヨ「風呂入る？」
A「…あー、うん、入ろっかな」

キヨからそんな言葉がかかることなんて無かったので驚いたが、放送後に入るのはめんどくさいのでとりあえず済ませてしまうことにした。

手早く入って19:30。適当なTシャツを着てジャージを履いて髪を乾かしたりスキンケア近辺を終わらせ、上もジャージを着る。ヨキコなので髪を結ぶ。19:50。

出てきた私の姿を見てササッと動くキヨ。挙動不審だが、最近そんなことが多かった。特に気に留めず、何か私に用意とかですることがあるか聞く。最初の方に雑談をするから話すことを考えといて、と何故か違う部屋に放り込まれた。

そんなこと考えなくてもなんとかなるし、キヨがなんとかしてくれることくらい分かっている。緊張を誤魔化すために、LINE電話したときにつくられた牛沢くんとフジくんとのグループにLINEを送ることにした。

A『ひま』
牛沢『いや1時間後放送だろ』
フジ『それな 待機してるんだけど既に』
A『え、ありがと！なんかリビングから追い出されて違う部屋に押し込められてるんだよね〜最近キヨ挙動不審です、なんでか分かる？』
フジ『なにそれこわい、俺は分かんない』
牛沢『俺も分からねえ』
A『そっか、まあなんとかなると思う。暇すぎる〜もし暇なら電話しませんか！』

私達は電話を始めた。

95話→←93話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す