【実況者】夢小説ではいない扱いされんだよ【キヨ】〈完結〉

86話 ページ37

Aside

フジくんが私に想いを伝えてくれてから数ヶ月。私達の関係は良好。フジくんとも最俺とも牛沢くんとも、良い関係を続けられていたし、仕事も安定していて、毎日を楽しく過ごしていた。

そんな中、私とキヨはある計画を立てていた。

A「うぃーす、どうもヨキコでーす」
キヨ「うっわ懐かし気持ちわり」

今日は2人での実写動画。近況語ろうよ、ってタイトルで出す予定。まあ普段の私達ならこんな動画出さない、もしやるとしても実写にはしない。しかしこれはダミーであり、みんなに察してもらうための企画である。

A「あ、恒例の視聴者の気持ちやる。いい加減失せろ 以上です！」
キヨ「なんかヨキコと動画撮ると俺がキャラ薄いみたいに見えて嫌だわ」
A「この間最俺と私で飲んだときキヨずっと黙ってたんだよね、その理由 私がチヤホヤされてて辛い だからねやばくない？」
キヨ「…っ、それ黙ってろって言っただろ！」

そして惚気。当たり前のように惚気。今までの私達だったらこんなこと荒れそうでできない。というか、しない。

そしてそれに加えて今日の私の服はキヨのジャージ。指先まで隠れるほどの大きさ、所謂萌え袖。今まで絶対してこなかったやつ。

A「キヨはなんか近況ある？」
キヨ「んー、金欠」
A「え、最近なんかおっきい買い物してたっけ…あ、あぁ、してたわ」

そうやって本当に近況について話しながらも、事前に打ち合わせた流れをつくる。人を騙すのってダメだけど、こういうドッキリってやっぱり楽しいよね。サプライズみたいなワクワク感。

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