110話 ページ22
フジside
今日は晴れてAと付き合えることになって、初めてのデートだった。…とは言え、特にお互い行きたいところも買いたいものも、観たい映画も無かったため、俺の家で適当に駄べるだけだ。
フジ「そう言えばさ、花火のときに言ってた言葉、なんだったの？」
ゆったりとゲームをしながら密かに気になり続けてたことを聞き出す。本当はがっつきたいくらい知りたかったけど、あくまで自然に、今思い出したかのように。
A「恥ずかしいから言いたくないんだけど、それじゃダメ？」
フジ「なんだそれ、ダメ」
そう言うと、そっかダメかー、と彼女は笑った。少し悩みながら、Aは話し出す。俺は気になってたことを一言一句聞き逃さないようにしっかり聞く。
A「フジにとっての幸せって何かなあ、って聞きたかった…それだけだよ」
ゲーム画面に集中しながらそう言った。わざと、だろうな。顔を合わせられないように。そんな動作まで愛おしく思えて。
フジ「…Aといられること、だよ」
A「あはは、そっか」
照れながら笑う。やっぱり可愛い。
A「もし、あのときにみんなと平穏に過ごすこと、とか言われてたら…私もそう決断してたかもしれない」
俺が言いかねないようなセリフだった。俺はあのときでも、きっとAとの幸せを願っていたと思うけど、躊躇して、もしかしたら言ってたかもしれない。
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ぽる。(プロフ) - setuna7014さん» うあー！コメントありがとうございます！そう言ってもらえるなんて…本当に嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年1月3日 10時) (
レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - めちゃんこ好きです…もーなまら泣きそうです…評価せずにはいられなかったですー！ (2019年1月3日 5時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽる。 | 作成日時：2018年12月25日 3時
