111話 ページ19
高校生の間は、遠距離恋愛が続いた。道外だとなかなか会うことは出来ないし、ましてや高校生の財力なんてたかが知れていた。会うことこそ出来ないものの、よく電話もしてたし、ほぼ毎日連絡はとっていた。
浮気なんか考えることも無かったが、Aは俺のことを疑ってこーすけに確認してたりしたらしい。
彼女が大学生になって俺が上京したとき、久しぶりに会った彼女に俺がまず話すことといえばそれだった。
A「ゲーム、実況者…?」
電話とかで伝えてもよかったのだが、顔を合わせて話したかった。
キヨ「そう、俺は今、主にこれで稼いでる」
色々と見せながら、分かってもらえるように説明する。何しろ、成功者が少ない職業だ。今でこそ、そこそこの安定は掴めているが、この先どんどん廃れていく可能性もある。受け入れてもらえるかは、分からない。
A「…楽しそうに笑ってる、キヨくんらしい。ん、最俺って?」
キヨ「最終兵器俺達、これ見てみ」
俺の動画を見ながらそう笑う彼女にホッとしつつ、最俺についてなら、と4人で話している動画を見せる。
A「えっえっ、これ、フジ?ヒラくん?こーすけさん…?でしょ!だよね!」
流石。
キヨ「…よく分かったな、そ、4人で活動したりもしてんの」
A「なんとなく話聞いてて分かってたけど、仲良くて安心した」
益々、安心した顔で笑った。…今日はまだ、困ったような笑顔を見ていない。楽しい毎日、過ごしてそうでよかった。
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ぽる。(プロフ) - setuna7014さん» うあー!コメントありがとうございます!そう言ってもらえるなんて…本当に嬉しいです!ありがとうございます! (2019年1月3日 10時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - めちゃんこ好きです…もーなまら泣きそうです…評価せずにはいられなかったですー! (2019年1月3日 5時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽる。 | 作成日時:2018年12月25日 3時