110話 ページ14
私のせいで、私の決断のせいで、みんなが仲良くできなくなるかも、って思ったのは今日だった。ゲームをしているとき、楽しかったのは事実だけど、少しだけ、この幸せが潰れてしまうんじゃないかと怖くなった。
A「…みんな、本当に、ご、ありがとう」
ごめんなさい、なんて言わない。私、悪いことなんてしていない。ここで謝ったら、ヒラくんのことを選んだのが間違いだったみたいじゃない。
そんなことは絶対にないから。
フジ「…俺、頑張って2日で立ち直る。そんでちゃんと2人のこと祝福できるようにするから、だから、今は、」
泣きそうになりながら、ヒラくんの方を向いてフジは言った。
フジ「Aを好きな気持ち、消さなくてもいい…?」
ヒラ「ありがとう…別に、Aの嫌がることをしなければずっと好きでいていいんじゃないかな、って俺は思うけど…勝手、すぎ、かな」
ヒラくんはこっちを見てそう聞いてくる。
A「勝手じゃないよ」
ヒラ「俺もAのこと、奪われないように頑張るし」
ヒラくんがそうやって優しく笑うものだから、みんなもついつい笑顔になってしまう。
…貴方を選んでよかった。
私はヒラくんと出会えたことだけで、充分幸せだよ。
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽる。(プロフ) - setuna7014さん» うあー!コメントありがとうございます!そう言ってもらえるなんて…本当に嬉しいです!ありがとうございます! (2019年1月3日 10時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
setuna7014(プロフ) - めちゃんこ好きです…もーなまら泣きそうです…評価せずにはいられなかったですー! (2019年1月3日 5時) (レス) id: 9c6758aed7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽる。 | 作成日時:2018年12月25日 3時