ハイキュー恋愛短編集part6

金田一勇太郎と。 ページ38

金田一「…あっ」
A「おー！金田一！」

元日は一日中寝てしまい、今日初詣に出た。近くの神社は今日もそこそこ人が多くて疲れるわけだけど、なんとなく初詣は来てしまう。

友達はみんな予定があるらしくて捕まらず、結局1人で寂しかったけど、部活の後輩と目が合ってその場まで駆け寄る。金田一も1人みたいだ。

金田一「…あけましておめでとうございます！」
A「おめでとう〜誰かと来てるの？」

一応そう尋ねると、金田一はため息をつきながらスマホの画面をこちらに見せてきた。…なるほど、国見と行く約束をしていたが連絡がつかないらしい。

A「じゃあ一緒にお参りしよーよ」
金田一「あっ、はい、ぜひ！」

金田一はいい子だから笑顔でついてきてくれる。2人でお参りを済ませて、歩く。私も金田一も普通に洋服なので和服の人がいると ああいうのっていいよね って笑い合ったりした。

A「屋台思ったより出てるね〜冬だからさすがに焼きとうもろこしないけど、付き合ってくれたし、なんか奢っちゃう」
金田一「焼きとうもろこし…？」
A「あれ、好きじゃなかったっけ？」

金田一が不思議そうな顔をするのでそう聞くと、少し笑顔になって、知ってたんすか と呟いていた。なんか可愛いやつだな、長いけど。

金田一「あぁ、ちょっと」

私が1人で進んではぐれそうになったとき、手をガシッと掴んで引き止めてくれた。…やっぱり優しい。必死に私の手を握る顔にちょっとドキッとしてしまう。

…その姿を遅れて来ていた国見が見ていて、写真まで撮られて、後日、馬鹿にされるのはまた別の話。

end

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