ハイキュー恋愛短編集part6

川西太一と。 ページ34

朝、昼間、起きたら辺り一面冬景色。今年一番の大雪かもしれない、そう言えるくらいすごいことになっていた。

A『雪！！！すごい！！！あそぼ』

なんとなく気分が上がって、幼馴染みにLINEをするが、10分経っても返事がないので、身支度を整えて、遊ぶ気満々の姿で隣の…太一の家に行くことにした。

川西「なんだよお前…」
A「LINEしたじゃん！雪すごい！遊ぼ！」

チャイムを鳴らしてしばらく待つと、頭を掻きながら寝惚けたような顔で太一が出てきた。

川西「寒いから嫌」

ニット帽を被り、イヤーマフをして、マフラーも手袋もして、しっかりウィンドブレーカーも着ている私の姿を一瞥して彼はそう言った。

A「公園行こ！すぐそこじゃん！小学生のガキンチョと一緒に雪遊びしよー！！」

嫌がる太一の腕にしがみつきながら、玄関先でそう粘るけど、どうも納得してくれなくて、私はどうすれば、と悩んでしまう。

川西「…A、俺と家の中でぬくぬくしよーよ」

私の手を掴んで優しい声で言ってくる。私は外で遊びたい気持ちより、次第に太一と一緒にいたい気持ちが大きくなっていく。

川西「それじゃダメなの？」

太一がなかなか見せない柔らかい笑顔でそうやって誘うなんて、…私が勝てるはずないよ。

A「…仕方ないなあ」

end

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