ハイキュー恋愛短編集part6

影山飛雄と。 ページ19

春高の少し前とは思えない緩さでお送りしておりますが、時間軸とか考えずにお楽しみいただけたら嬉しいです…
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冬休み初日、普段は1人で部活に向かう私だけど、今日は後輩の飛雄の家に寄ってみた。…飛雄は私なんかよりいつも早く着いているため、もしかしたらもう家を出てるかもしれないと思ったけど、まあそれならそれで良い。

A「ぱんぱかぱっぱっぱーん！」

インターホンを鳴らすか迷っていると、飛雄が家から出てきたため、なんて言えばいいか分からず、とりあえずそう発してみた。

影山「…はい？」
A「お誕生日おめでとーう！」

こういうのは勢いが大事って、よく言うじゃん、知らんけど。戸惑う飛雄を他所にとにかく勢い任せに叫んで歩き出す。すると飛雄はすぐに追いついて隣を歩き出す。

A「今日、部活帰りに肉まん奢ったげるよー、3つくらいなら」

そう言うと、ようやく理解したみたいで、おぉ、となんだかそわそわしている様子だった。…なんか嬉しそう。可愛いとこもあるんだな、こんでかい図体しておきながら。

A「肉まんどうするー？」

そう聞くと飛雄は、ボソリと 肉まんは要らないです みたいなことを言った。不思議に思っていると、私の方を向きながら、夕焼けに負けないくらい顔を真っ赤に染めて、こう言ってくれた。

影山「…2人で帰りませ、帰りた、いっす」

…何言うかくらい考えてから誘ってよね。

end

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