ハイキュー恋愛短編集part6

牛島若利と。 ページ12

牛島『暇か』

寒くなって雪が積もるようになってきた冬のある休日、の夜。普段は自分からは連絡をしてこない彼氏から唐突にLINEがきました。

A『暇だよー』

何か用でもあるのだろうか、そう思って急いで返すと、彼から電話がかかってきた。

A｢どーしたの、いきなり｣
牛島「…ん、いや、声大丈夫か？」

今日は友達と遊びに遊び倒したため、声がかなりやばい。枯れてる。…そんなことに気付いてそれを話題にするなんて、なにか用があったわけではないのか、よく分からない。

A｢…若利って私のこと好き？｣

しばらく話して、なんとなく、聞きたくなったことを聞く。そう聞くと、元々口数は少ない彼が黙ってしまった。…引かれた？照れちゃった？

牛島「…嫌いだったら土曜の夜に電話とかしないな」

…考えて考えて、ゆっくり丁寧に、そう優しい声色で返してきた、感じがした。人に対する思いやりがあるところとか、一言一言に軽さがないところとか、…好きだなあ、って思う。

A｢…そう言えばほんとになんで電話してきたの？｣

再び浮かんできた質問を素直に口に出すと、若利はまた黙ってしまった。しかし、暫くしてまた優しい口調で言うんだ。

牛島「…ただ声を聞きたかっただけだ、ダメか？」

ダメなわけないじゃない、もう。

end

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