ハイキュー恋愛短編集part5

縁下力と。 ページ6

縁下「勉強しろ」

もうすぐ定期テスト。彼氏である縁下力は何回も私にこう言ってくるが、なかなかやる気が起きない。平均点をとれれば充分だと思っているので力のようにバリバリやって結果を残せる人はすごいと思う。

A「なんかご褒美くれるならやるー」

そうワガママを言うと、力は何か考え始める。こういう私のフザけた意見にもしっかり向き合ってくれるところとかすごく好き。

縁下「…各教科で今までで1番いい点数とったらなんでも言うこと1個聞く。その代わり、1個でもダメだったら俺の言うこと聞いてね」

かなりハードルが高いご褒美だとは思ったが、力が言うことを聞くということは、関係の更なる進展も望めるかもしれないし、行きたかったテーマパークに一緒に行ってくれるかもしれないし、…なんていろいろやってほしいことが浮かぶ。力が望むことがなんなのか、少し怖かったけど力を尽くすことを決めた。

A「俄然やる気出た」

そう言って力に教えてもらいながら、テストの日まで今までで1番いい点数をとることが出来るよう、頑張って、当日もなかなか手応えがあったように思う。

縁下「結果はどうだった？」
A「…あー、英語、だけ、ダメ、だった」

素直にそう告げると、苦笑いしてくる。

縁下「でもほかは頑張ったじゃん。…まあ、言うことは聞いてもらうけどね？」

そうあまり普段は見せてくれない艶っぽい笑顔を見せてくるので、私の鼓動ははやくなってしまうばかりだった。

end

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