ハイキュー恋愛短編集part5

孤爪研磨と。2 ページ19

黒尾「研磨くんいるなら音駒行こっかなあ…でも1年しか一緒にいられないんだよね、悩む！」

私は黒尾A、進路に悩む中学3年生。幼馴染みで兄とちょう仲良しである研磨くんが好きすぎて、可愛すぎて、毎日たいへんです。私はちょうど高校が兄と被らず、研磨くんとだけ1年被るという最高な状況です。

孤爪「…そんな、俺がいるとかで決めない方がいいと思うよ」

やっぱり消極的な研磨くん。私がこんなにすきすきアピールをしてもいつもこんな感じ。慣れているつもりだけどたまに寂しくなってしまったりもするわけです。

黒尾「うーーん、そうだよね、でも今月末までに決めなきゃなんだよねー」

成績も生活態度も部活の成績も中途半端で普通な私は、割と本気に悩んでいたが、時間が解決してくれるだろうとタカをくくっていたりもした。いつか本気で悩めばいい、まだ今はいい、そう考えている。

孤爪「…ま、どーしても決まんないならさ」

研磨くんが珍しくこちらを見たと思えば、集中していたゲーム画面には無事にクリアしたのか、スタッフロールらしきものが流れている。それでも彼がしっかりとこちらを見てくれるのは嬉しいし、なんだかドキドキしてしまう。

孤爪「うち来てバレー部のマネやってよ」

そうふんわりと笑う彼を見て、いつか悩めばいい、と考えていた進路が、あっという間に決まった。

4月からは、高校で、その姿見せてね。

end

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