7話 ページ7
キヨside
やばい、可愛い。すごく可愛い。今まで付き合ってきた子にこんなに純粋な子はいただろうか?当たり前のようにすっと頬を触ったときにここまで顔を赤くしてくれる子はいただろうか?…俺自身も、こんなに恥ずかしがっていたことさえ、なかった気がする。…てか、過去の彼女と比べるとか最低だな。AちゃんはAちゃん。
A「…キ、キヨさん?」
そう呼び止められて自分が彼女の頬を掴んでいたままだと気付いた。…あぁ、と手を離すと、なにか考え事ですか?なんて笑うから、君のことを考えてる、って伝えたくなる。伝えても、Aちゃんは笑顔を向け続けてくれるのだろうか?
キヨ「Aちゃんって可愛いよね」
そう告げるとAちゃんは言われ慣れてないかのように慌てふためいた。…フジのやつ、こんなに可愛い幼馴染みがいて今までよく手を出さずにこれたよな。
A「…そ、んなこと…、あ、ありがとうございます!いや、キヨさん…、だってかっ、こいいですよね…」
躊躇いながらかっこいいと言われた。下心丸出しの女の子たちに言われたことはあったが、こんなにも嬉しくなったのは初めてな気がする。そっか、…Aちゃんにとって俺はちゃんとかっこいい先輩になれてんのかな。かっこいい男になれてんのかな。
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作者名:ぽる。 | 作成日時:2018年10月21日 18時