【実況者】最終兵器青春【最俺】 (ページ43)

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43話ページ43

フジ「…なんか雰囲気重くなっちゃったね、大切な話だけど重い話じゃないしもっとフワッと話そうよ、いつもみたいに」

キヨを呼び、待っている間、そうAに呼びかけると、ふんわりと笑って頷いてくれた。やっぱり好きだ。やっぱり可愛い、渡したくない、失いたくない、そんな気持ちが俺の中を行き交う。

A「…キヨさんにバレてるのなんか恥ずかしいなー、どうしよ、緊張してきた」

ヒラのおかげでだいぶ雰囲気が和らいだ。ありがとう、感謝してもしきれない。

キヨside

突然、午後4時頃、フジから呼び出された。家で暇してたのでもちろん応じるつもりだが、こんな時間に唐突に呼び出されることに違和感を覚えないわけではなかった。

呼び出しに応じることをLINEで伝えると、ここに来て、と現在地が送られてくる。…かなり近いな。あれ、これってもしかして、

キヨ『Aちゃんの家？』
フジ『そうそう』

フジから呼ばれているのに場所はAちゃんの家。つまり今フジはAちゃんの家にいる。…どういうことだ？何が起こっている？

よく分からないまま俺は、髪を直し、服を着替えて、早足で目的地へ向かった。

A「…いきなりすみません」

インターホンを鳴らし、少し足音が聞こえてドアが開く。するとよくする困った笑顔を浮かべてAちゃんが出てきた。