【実況者】最終兵器青春【最俺】 (ページ34)

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34話ページ34

ヒラ「…Aちゃんはどうしたいの？」

俺は彼女の味方だ。言葉を重ねるようだけど、フジを選ぼうとキヨを選ぼうと、まあAちゃんに関してはそんなことないかもしれないけど、全く関係ない他の人を選ぼうと、Aちゃんの意思を尊重するつもりだ。

A「気持ちをはっきりさせたい。前にはっきりさせてどうするのか聞かれたときに、ちゃんと答えられなかったけど、なんか、どっちにもいい顔してやり過ごすのはやっぱなんか違う気がするの」

真剣な表情でフジとキヨについて考えている彼女を見ていたら、俺もちゃんと考えなきゃなという気持ちになる。…やっぱり俺はAちゃんが好きだ。でも、叶わないとわかっていても、これを伝えたら彼女の悩みの種を増やしてしまうこととなるだろう。

でも、俺ばかり外野にいて、傍観して、Aちゃんのことが好きな2人を見て、アドバイスとかしていくのは違う気がする。

Aちゃんの意思を尊重するだとか、彼女の味方だとか言っておきながらも、自分が彼女のことを好きな気持ちを忘れられないままじゃ、消化しきれないままじゃいけないと思う。

ヒラ「…例えばフジが好きってはっきりしたら、キヨとはどうするの？フジに告白しないにしても、キヨに対していい顔してやり過ごさない、ってことでしょ？」

この間のこーすけと同じようなことを聞いた。でも意図は違う。こーすけのは選ばれた方との未来を気にする発言だった。でも俺のは選ばれなかった方との未来の話だ。…ぶっちゃけ選ばれたらその後はどうとでもなるだろう、いずれ付き合えるだろう。

でも選ばれなかった方は、どうなる？
選ばれないと決まっている…いや、選択肢にも入れてもらえないような俺みたいなのは、どうなる？