【実況者】最終兵器青春【最俺】 (ページ33)

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33話ページ33

後日、土曜日。俺はAちゃんの家に来ていた。何故かはわからないけど、誰にも言わずに来てくれって連絡が来たので部屋着でくつろいでいた俺は急いで着替えて、ここに来た。

A「…いつもごめんね、相談があって」
ヒラ「いいよ、暇してたし」

Aちゃんの家に来るのは珍しいことではなかったが、フジと3人でいることはあっても彼女と2人でいることはあまりないので、少し緊張した。…間違っても手は出さないし、そういう雰囲気になることはないって分かっているけど、それでも、緊張することくらいは許してほしい。

A「…この間、キヨさんが休んだときに」

…内容を聞いて驚いた。キヨが休んだときにAちゃんがお見舞いに行ったことも、キヨが苦手な野菜のスープを飲んだことも、抱き着かれていたことも。

ヒラ「それでキヨのこと怖くなっちゃったとか？」

フジのことが好きで、キヨになびきかけている、っていう状況。キヨに知られてしまったこの情報。もしかしたら既に、気持ちはフジの方に傾いてしまっていたのかもしれない。

A「…あー、ううん。そういうのは全くないんだけど、逆にその、なんか私、それ以来キヨさんのことめちゃめちゃ意識しちゃってて…。普段から距離近かったはずなのに最近余計に、なんか、なんか！」

そう恥ずかしそうに話す彼女。…あれ、キヨの方に傾いてたのかな。普段から距離近かったはずなのに最近余計に、っていうのはまあキヨがAちゃんの気持ちを知って前までに増して積極的になったのも原因の一つではあると思うけど。