27話 ページ27
キヨside
フジもわかりやすくて面白いなあ。Aちゃんが好きで、嫉妬してるのがすぐわかる。だからこそ俺は仲良しアピールとかしてしまいたくなってしまう。
…てかAちゃん、図太いな。俺昨日呼び捨てして抱き着いたんだよな、え、なんであんな普通に接してられるんだ、天然か、可愛いな。そう思いながら俺から逃げて少し前で手を繋いでいるフジとAちゃんのところに駆け寄る。
A「朝!なんてこと言うんですか!」
キヨ「感謝を伝えようかと思ってさ」
休み時間、いつものように教室の入口付近で話す。都合よくフジは他の人に捕まっていてこちらをチラチラと見るが、来れていない。かわいそ。
A「昨日フジに止められたのに勝手に行ったんですよ!だからバレたら怒られちゃいます…」
キヨ「え、止められたの、なんで」
Aちゃんが言うには風邪がうつったらまずいから、みたいなことらしいけど、俺からしてみればそれよりも俺の家にAちゃんが入るのを避けたかったようにすら思える。
A「フジには秘密ですよ!」
フジがやっと他の人に解放されてこちらへ向かってきたときにそういたずらっ子っぽい笑みを浮かべながら言われてなんだかそれすらも可愛いと思えてしまう。
少しフジとAちゃんが思い出話に花を咲かせ始めたので、通知は来てないかとスマホを見る。
90人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽる。 | 作成日時:2018年10月21日 18時