25話 ページ25
キヨ『ありがとう!だいぶよくなった。スープうまかったし、まじで色々助かったわ』
少しどういった内容にするか悩んだが、いつも通りのテンションに留めておいた。たぶん、家に来てくれたときに何かしらの醜態を晒したんだろうし、文面でくらいしっかりしておきたかった。
A『あ!おはようございます!よかったです〜明日は来れそうですか?』
キヨ『今の調子だったら行ける。つーか寝ぼけた俺が可愛いとか書いてあったけど、なんかした…?』
すぐに既読がついたがなかなか返ってこない。メモ書きに残せるほどのことで、LINEでの態度的にもよっぽどのことはしていないと踏んでいたのだが、少し心配になる。
A『呼び捨てで呼ばれて、髪を触られて、ほっぺをつつかれて、もっとくっつこーって抱き締められました!!!緊張しました』
返答を見て目を見開いてしまう。…夢じゃなかったのか、あれ。でもほっぺつついたとこまでは覚えてるけど、抱き締めたとかは正直夢でも覚えてない。そんなことをしてもこんなに明るくLINEをしてくれるのは、受け入れてくれてるから…?それとも、脈が無いのか。
キヨ『え??!!!?まじで!!?ら?ごめんな!!!!!!!』
そう返してからまた眠気が来てしまった。朝起きて、体はずいぶん楽になっていたので、念のために熱を測ると、平熱になっていた。
A『送信を取り消しました』
一通、意味深なLINEが来ているのには気付かずに。
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作者名:ぽる。 | 作成日時:2018年10月21日 18時