【実況者】最終兵器青春【最俺】 (ページ24)

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24話ページ24

キヨside

起きるともう外は暗くなっていた。時計に目をやると20:00をまわっていたが、家が暗いことから、誰も帰ってきてないだろう。

すっかり軽くなってきた体を起こすと、ペットボトルとメモが目に入る。…フジとか来てくれたんだったら助かったわ。そう思いながら前髪をバッとかきあげたときに冷えピタに気付く。

メモを手に取ると、綺麗な字が並んでいた。

キヨさんへ
勝手に入っちゃってごめんなさい。寝ていたので冷えピタとか飲み物とかゼリーとか差し入れいろいろ置いていきます！…美味しくないかもしれませんが、野菜のスープ作りました。(あっためなおしてくださいね)食べたらちゃんと薬飲んでください！早く良くなって学校来てください！

あ、寝ぼけてるキヨさん可愛かったですよ！

Aより

…いろいろなことに驚いた。何かをわざわざ買ってくれたこと、家まで来てくれたこと、スープを作ってくれたこと…それに、寝ぼけた俺がなにかしたかもしれないこと。ひとまず落ち着いてAちゃんが置いてってくれたであろうアクエリアスを一口飲む。

立ち上がると一瞬フラッとしたが、すぐに足取りを戻してキッチンへ向かう。…スープ本当に作ってある。

温めなおしてよそって食べる。野菜が苦手な俺でもしっかり食べられる、柔らかいしあったかいし、優しい味がする。…なにより、Aちゃんが作ってくれたことが嬉しくて、あっという間に1杯食べてしまう。冷蔵庫に入っているいくつかのゼリーの中からみかん味を選んで食べる。

何から何まで申し訳ないけど、すごく嬉しかった。薬を飲んで再び部屋に戻ると、Aちゃんに連絡を入れようと考える余裕も出てきた。