14話 ページ14
キヨ「…いつもAちゃんって誰と帰ってるの?」
A「フジとかヒラくんとか…たまに同級生の子とも帰りますね〜」
楽しみにしていたらすぐに放課後は来たが、予報ハズレの雨が降ってきていた。ザアザアと降り続け、止む気配のない雨がおさまるまで、少し話して待つことにした。
…同級生の子はともかく、フジやヒラと帰ってんのか。たまに放課後付き合い悪いのはそれだったわけか。くそ、なんかムカつく。朝もフジと来てることが多いみたいだし、幼馴染みの特権ってやつだよな。
キヨ「今日は誰と帰る予定だった?俺と帰ることになって大丈夫だったの?」
A「…あ、フジとヒラくんと帰る予定だったんですけど、キヨさんと帰ってみたかったし、全然大丈夫です!」
そう笑顔で答えてくれた。なんというか、こういうところがキラキラしてるだなって感じた。…優しいことを当たり前のように伝えてくれる、勘違いしそうになるくらい可愛いことを言ってくれる。
キヨ「…好きな人とかいるの?」
しばらくなんてことないことを話して、まだ雨が止む気配がないことを良い事に、少し踏み込んだ話を仕掛けてみた。すると、彼女は顔を逸らしたが、少しだけ頬を赤らめたような気がした。
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作者名:ぽる。 | 作成日時:2018年10月21日 18時