ハイキュー恋愛短編集 part4

澤村大地と。 ページ14

菅原「エッ、お前まだ大地と付き合ってなかったわけ…？！」
桜乃「…う、うん」

私と私の好きな人、大地は仲が良い。所謂幼馴染みというやつで私は昔っから大地のことが大好きだった。…それこそ、想いを伝えたことは無かったが今の距離感にはそれなりに満足しているので進展を試みなかっただけである。

…まぁ、人間やっぱり欲が出てくるもので。大地に告白するにはどうしたらいいか、バレー部の友達らしい菅原くんに相談しに来たのだが、初対面なのにお前とか言われた！くそ！来なければよかった！

菅原「…いやああ見えて大地は桜乃ちゃんのこと大切に思ってると思うよ？告白すれば絶対付き合えるって」

ヘラヘラとした笑顔で言われても困る。私が何年も吐き出さずに留めていた想いをそんなに簡単に伝えられたら苦労はしないだろう。

澤村「…俺がなんだって？」

聞き慣れた声が上から聞こえてパッと向くと大地の顔が。…だから近いって！こんなんじゃ勘違いしても無理はないよね。というか大地に話聞かれちゃったのかな、どうしよう。恥ずかしい。

桜乃「…あ、いやなんでもないよ」
菅原「んー、桜乃ちゃんの好きな人の話してた」

えっ、ねぇなんで言うの、馬鹿なの、やだもう恥ずかし…そう思って大地の表情をうかがうとそれはなんとも形容しがたい…んん、怖い顔をしていた。

澤村「…誰だ？」

真剣な顔で聞くもんだから、これは私も真剣に答えなくては！そう思って…静かに深呼吸をした。

桜乃「…大地が好きです」

end

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