ハイキュー恋愛短編集

黒尾鉄朗と。2 (3) ページ7

桜乃「あ、黒尾先輩本当に来てくれたんですね〜！方向こっちですか？」
黒尾「お、おう…こっち。」
桜乃「私もです！じゃあ一緒に帰れますね！」

嬉しそうな顔をしてるA。

桜乃「あ、それで本題なんですけど…」

隣を歩きながらそう話を切り出してくるA。

桜乃「衛輔先輩って呼んでる理由、知りたいですか…？」
黒尾「え？ま、まぁ…。」
桜乃「衛…や、夜久先輩に相談したんですよ、れ、恋愛相談。」

恋愛相談…。やっぱり好きな奴、いるんだ。

黒尾「へぇ…それでなんで衛輔先輩って呼ぶようになったんだ？」

平静を装い問う。

桜乃「…夜久先輩が、嫉妬させようって。きっとあいつもお前のこと気になってるからって。」
黒尾「そ、それって…。」
桜乃「黒尾先輩が好きなんです！」
黒尾「はぁ…まじかよ」
桜乃「あ、あの、返事とかはいらないので…！一緒に帰ってくださってありがとうございました！では！」

俺は早口でそう言ってその場を立ち去ろうとするAの腕を掴んで引き止めた。

黒尾「…ありがと。俺も好きだから。」

顔が熱いのが自分でもわかる。

黒尾「…あぁもう俺情けねぇな！引っかかった…。嫉妬した。あー、もう…どうすれば…。」

桜乃「…？！待ってくださいいろいろ追い付かないんですけど…。その、あの、嬉しいです。」

黒尾「これからよろしくお願いします。」
桜乃「あ、その…はい！よろしくお願いします、く、あ、え、て、鉄朗先輩！」

反則。

黒尾「もう衛輔先輩、って呼ぶなよ」

end

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