翔んで流星街！【H×H】 (ページ4)

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翔んで3話ページ4

『うぅ……ん………』

あれ？まだ意識がある…い、生きてるの？！

でも相変わらず体はピクリとも動かない。

瞼は…

『開けれる……！良かった…。あ、口も動かせる。』

まだ視界はぼんやりしてるけど…ここどこ？

なんか砂漠っぽい感じのところだな。

『取り敢えず立ち上がりたいんだけど、体が全然動かない…。やっぱりトラックとぶつかったからかなー。どうしよう…』

頭を持ち上げることもできないので目玉を必死で動かして周りの状況を探ってみる。

………げっ、ゴミと瓦礫の山じゃん！

人影も全くないし…。

マジでここどこ？！誰か助けて～！！！

『お！足音が聞こえる…！！この人達に助けてもらおう！』

「おい見ろよ、あそこで人が倒れてるぜ。」

「本当だな。もっと近くで見てみるか。」

『こっちに来た……！！
………あ、あの！体が全く動かせなくて…良ければ病院まで運んでもらえませんか？』

「おい！コイツ女だ！しかも綺麗な服を着てやがる。」

「しっかし見たことのねぇ変わった服だな。外国の服か？」

『あ、あの…！』

「外国の服なら高く売れるぜ。それにこの女も割とべっぴんさんだからなぁ、へへへっ。」

「んじゃ、早速服から貰うか。」

『ちょ、ちょっと待ってよ！ここはどこ？！私今体を動かせないから助けて欲しいんですけど…！』

「はぁ？助ける？ハッ、そんなことしねーよ。オレ達は生きる為に精一杯だからな。他人を助けてる余裕なんかねーんだよ！」

「見た限りじゃ今までぬくぬくと苦労もせず育ってきたんだろ？今度はお前がオレ達を助けるんだ！」

いやいやいや、ちょっと待って？！

見ず知らずの土地でこの仕打ちはないでしょ！

「体を動かせないのは好都合だ。諦めてオレ達の生きる糧となるんだな。」

「こんなとこでへばってるねえちゃんが悪いんだぜ。へへっ」

『やっ！やだー！！誰か助けてー！！！』

「うるせーぞ！黙りやがれ！！」

殴られる……！！！

そう思って瞼をギュッと閉じた。

でもいくら待っても痛みは襲ってこない。

「あべしっ！！」

「ひでぶっ！！」

男達のうめき声が聞こえたのでゆっくり目を開けてみると。

『ひっ…！だ、誰？！』

「よお、怪我はねーか？」

大男がそこにいた。