翔んで流星街！【H×H】 (ページ28)

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翔んで27話ページ28

飛行船と電車を乗り継いで無事にパドキア共和国に入国＆目的の街に到着した。

やっぱり写真の通り平和な街だ…と思いきや、明らかに観光目的じゃなさそうな人もいる。

『(うわー目つき悪っ…あれ絶対ヤバい人だよね…)』

「ちのにおいがするよ。あっちにいってもいい？？」

『ダメに決まってるでしょ！』

「わかった…。」

シュン…とするフェンリルを抱きかかえて近くのお店で聞き込みをしてみると、どうやら1日1本ククル―マウンテンを経由する観光バスが出ているみたいだった。

待つこと30分ーーーーー

『やっと来た…！』

「いっぱいにんげんがのってるねー。」

『そうだねー(目つきの悪い奴ばっかりじゃん…)』

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「さあ、皆さまお待ちかねのゾルディック家正門が見えてきましたよ！広場にて一度バスを停めますので、是非お近くでご覧になってください！！」

『ここがゾルディック家の……』

目付きの悪い男達の後ろに続いてバスを降りてみると、巨大な石造りの扉が幾重にも重なっていた。
試しに押してみるけどピクリとも動かない。

『何これ？全然動かないんだけど…？』

「こちらの門は通称“黄泉への扉”と言われておりまして、一度入ったら最後、二度と戻って来られないと言われております。」

『へえー。お姉さんはこの門から入った人って見たことあるんですか？』

「私のことはココちゃんと呼んでください♡
そうですねぇ…、この門から入る人は見た事無いですけど、横にある小さい扉から入る人ならよく見かけますよ！」

『なるほど…。』

バスガイドのお姉さん、もといココちゃんの言葉にピクリと反応する男達。

そして…

「おいお前！守衛だろ？扉の鍵をよこせ！！」

「や、やめてください！」

「つべこべ言うな！見ろよ、これが扉の鍵じゃねえか？」

「んじゃ、借りてくぜー。」

「駄目です！か、返してください！！」

「大人しく黙ってろ！」

「うぐっ……」

酷いことする人達だなあ…。
うずくまっている守衛さんに駆け寄ると、痛そうに頬をさすっている。

『大丈夫ですか？！』

「あぁ、これくらい大丈夫だよ。ありがとう。」

『ちょっと、あの人達止めてきます！』

「いや、そのままでいいよ。」

『え？でも中に入ってしまいますよ？！』

「問題ないよ。」

「その為の扉だからね。」