翔んで流星街！【H×H】 (ページ21)

今日:5 hit、昨日:19 hit、合計:37,203 hit

翔んで20話ページ21

『こら、フェンリル！離しなさい！！すみません、大丈夫ですか？！』

「痛たたた…。ペットの躾ぐらいちゃんとやっとけよ…。」

『本当にすみませんでした。…ってあれ？あなたどこかで…？』

この店員の顔どこかで見たことがある。どこだっけ…？

「…なにじーっと見てんだよ？」

『あのー、どこかでお会いしたことありましたっけ？』

「ないない、アンタなんか知らないね。あー全く…ズボンが破けちまった…」

金髪のクルクルパーマ、それにこの特徴的な丸縁眼鏡…。それによく店内を見てみるとここは携帯ショップらしい。

携帯ショップ……もしかして…！！

私は自分のスマホをその店員に見せつける。

『…あなた、このスマホの開発者ウィリアム=スノーフレークさんですよね？』

「！！！今なんて…？！それにそのスマホ！！！俺の最高傑作Napple XXじゃねーか！！！
てことはアンタ、オレと同じトラベラーだな？！」

『トラベラー？？』

「アンタもこことは別の世界から来たんだろ？」

『は、はい！！私は元の世界では日本に住んでいました。』

「オレはアメリカ住み。アンタとは同じ世界からこっちに来たみたいだな。」

「なんだ、Aの知り合いか？」

『知り合いってわけじゃないけど、元の世界ではこの人有名人だったの。私がこっちに飛ばされる3ヵ月くらい前に突然行方不明になったってニュースになって…。』

ウィリアム=スノーフレーク――――――――

世界的大企業Napple社の創設者で天才発明家と言われていた人物。彼が開発したスマホは圧倒的高性能で世界中で大人気である。最新作のスマホであるNapple XXは最高傑作との呼び声が高い人気モデルとなっており、Aも愛用している。Napple XXを発売後忽然と姿を消してしまっことで大ニュースとなったのだ。

「…なるほどね。オレも車の運転中に目の前が真っ白になって、気づいたらこの世界にいた。」

『私以外のトラベラーには会いましたか？』

「いや、ここに来て半年ぐらいだがアンタが初めてだ。」

『半年…？私が来る3ヵ月前に飛ばされたのに？』

こっちの世界の方が時間の流れが速いのかな。てことは私がこっちに来て1ヶ月ちょっとだから…元の世界ではまだ半月ほどしか経ってないってことか…。

「ところでアンタらは何しにこの都市(まち)へ？」

『えっと、情報収集に来てまして…。』

◇ ◇ ◇ ◇ ◇