翔んで流星街！【H×H】 (ページ20)

今日:22 hit、昨日:19 hit、合計:37,220 hit

翔んで19話ページ20

『あ～～～……あったまるぅ～～～…。』

3日間歩き続けてやっと町に辿り着いた。

宿を取って、今は久しぶりの入浴タイムなのだ。

『フェンリルおいでー！体洗ってあげる。』

「はーい。」

『げっ…一瞬で泡が真っ黒に…！！どんだけ汚れてたのよ…。』

「えへへー。」

『ほら、お湯で流すから目瞑ってて。』

お風呂から上がってフェンリルの毛を乾かすついでに自分の髪も乾かす。

するといきなりドアが開いてウヴォーが入ってきた。

『ちょっと、ノックぐらいしてよね！』

「おー悪ぃ。？！犬っころ、お前こんなに真っ白だったのか！」

「ウヴォーくさいー。」

「おい！今日はちゃんと風呂に入ったぞ？！」

『洗い残しでもあったんじゃないの？』

「そんなわけねぇはずだが。…。A、ちょっと嗅いでくれよ。」

『はあ？！嫌なんですけど？！てゆうか、何しに来たの？？』

「ああ、これからの行き先についてなんだがよ…」

私は一つ一つの町を巡っていくつもりだったんだけど、それじゃあ効率が悪いとのこと。

情報収集なら大都会に行くべきだ、というわけで…

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

『ここがヨークシンシティ…！！！おっ洒落～！！』

「はしゃぎすぎだろ。」

『こんなのワクワクするしかないじゃん！！見てみて！美味しそうなお店がいっぱい！！ね、ね、あっちに行ってみよ！！』

「目的忘れてんじゃねーのかぁ？」

『大丈夫！これは息抜きだから！！』

やれやれといった顔をしながらもしっかり付いて来てくれるウヴォー。

ここに来るまで1週間ぐらい、道中で盗賊に襲われて返り討ちにしたり…(盗賊からはちゃっかり金品を回収しちゃった☆)色々あった。

一応じーちゃんのことを聞いてみたけど、知ってる人はゼロ。なかなか情報が集まらないからここらへんでガッツリ手掛かりを掴んでおきたい。

あれこれお店を眺めていると、急にフェンリルが走り出した。

物凄い唸り声を上げていたけど一体…？

必死で追いかけるけど姿を見失ってしまった。ウヴォーとどうしようか話していた矢先、一軒の店から叫び声が聞こえてきた。もしかして…と思い行ってみると、店員に噛みついているフェンリルの姿があった。