翔んで流星街！【H×H】 (ページ18)

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翔んで17話ページ18

「お前以外誰がいるんだよ。もちろん旅団の連中だって大事な仲間だが、お前もその内の1人ってこった。俺達もう1ヶ月以上も一緒にいるんだぞ？だったら仲間だろ。仲間以外のヤツの命なんざゴミくずと同じなんだよ、俺にとっちゃあ。だから容赦しねえ。」

仲間―――――

その言葉が胸にじーんと来た。ただの親切心で私の傍にいるんだって思ってたのに、ウヴォーがそんな風に私のことを…

『だったら、仲間のわがまま…聞いてくれる？この子を殺さないで、お願い。』

「……わかった、お前の勝ちだ。だが後でどうなっても知らねーからな。」

『ありがとう！！』

ウヴォーに抱き着いてありがとうを連呼する私。やめろ、離せ、と言っているウヴォーの顔は赤くなっている。

照れてるんだ…。よーし、もっと抱き着いてやろう。

「お前マジで離れろ！いいか？離れろ！」

『えー、仲間からのハグなんだからありがたく抱き着かれとけばいいじゃん。』

「抱き着いてないで早くお前のペットをどうにかしてやれよ…。」

『ハッ！いけないいけない、早く手当てしないと。ちょっと傷口見せてね…。』

私とウヴォーのやり取りをキョトンとした顔で見ていた子狼の体をもう一度よく見てみたんだけど…

さっきより傷口が浅くなってる。もしかして回復してる？

『ねえ、君って自己治癒できるの？』

「ううん、でもおまえのちをなめたら、すこしげんきになった。」

『私の血？！いや、そんなファンタジーな特性はないはず…。』

「もっとなめていい？」

『ええっ？！あー、うーん…(割と出血してるしな…止血がてら舐めてもらってもいいか…)まあご自由に…。』

そう言うと嬉しそうに血を舐めに来る子狼。

「(ペロペロ…ふしぎなあじだな…)」

『……(くすぐったい)』

「……(ペットに血を舐めさせてやがる…)」

しばらく無言の時間が続いたのだった…――――――――――

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