翔んで流星街！【H×H】 (ページ17)

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翔んで16話ページ17

すさまじい轟音と爆風で体が吹き飛ばされそうになるのを、必死でウヴォーにしがみついて耐える。

なに今のやつ？ビーム？あれ、人間ってビーム出せたっけ？？

ハッ！ここは元の世界とは違うからビームも出せるんだ…きっと……うん。

「…おい、いい加減離れろ。」

『え、あ、もう終わったの？………わあー……』

魔獣は勿論のこと、森ごと無くなっていた…

「これだけ吹き飛ばせばもう復活しねえだろ。」

『いや、まあそうだろうけど、ちょっとやりすぎな気も…。』

「別にいいだろ、森の1つや２つ無くなっても。」

『良くないよ！森って、自然って生きていくうえで大事なものなんだよ？』

やいやい言い争っていると、不意に足元に痛みを感じた。

『痛ッ！なんなの？…あれ、この子…』

「かえせ、かえせ…」

「チッ、生き残りがいたとはな。Aから離れろ！」

ガッ！！！

「キュウウウウン…」

『やめて！この子怪我してる！！』

つぶらな瞳のその狼は、多分さっきの魔獣の子供だと思うけど体中に痛々しい傷がある。

そっと抱き上げるともがいて逃げようとする。

『落ち着いて、この傷はどうしたの？』

「おまえが、おとうさんを、おかあさんを…！」

『それはその…襲われたから仕方なく……。』

「ぼくにも、さっさとくたばれっていって…！」

『待って、君には私達、なんにもしてないよ？？』

「でも、あいつとおなじにおいがする。おまえがやった！」

『違うよ、本当に何も……なっ、ウヴォー！！』

「そんなに父ちゃん母ちゃんが恋しいなら、お前もあの世に送ってやる。」

『ダメだって！この子は悪くない！！それにこの状況で奇跡的に生き残ったのに…！！』

「いいや、ここで消す。」

『どうして？！』

「…俺の大事な仲間に傷をつけたんだ。容赦なんかするわけねえだろうが。」

『え…仲間って…』