翔んで流星街！【H×H】 (ページ16)

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翔んで15話ページ16

『狼が喋ってる？！』

「あれは魔獣つって人の言葉を喋れるんだ。」

動物が喋るなんてアニメの中だけだと思ってた…。

しかも肉がどうとか言ってるけど何なの？

「タベノコシ、ミツケタ、」

「ゼンブ、タベル、」

食べ残し…？全部…？それにこの血…

『…ウヴォー、さっきの町で何見たの？』

「血溜まりだ、それも大量のな。」

『じゃあ誰もあそこにいなかったのは…。』

こいつらが町の人を全員……。

しかも、たまたま立ち寄った私達のことを“食べ残した”町の住人とでも思っているみたい。

冷や汗が額から垂れ落ちる。

これはじーちゃんとの特訓とはわけが違う。まさしく命がけの真剣勝負。

ナイフを構える手に自然と力が入る。

「来るぞ！！」

一斉に魔獣達が茂みから飛び出してきた。

ウヴォーの言った通り数は6匹か…

喉元を狙って飛び掛かってくるのを上手くかわして横っ腹を蹴り上げる。

『可哀そうだけど、ごめんね…！』

まずは1匹。続く2匹目も喉(急所)を切りつけて倒した。

ウヴォーの方に目をやれば4匹全て倒し終わっていた。

『ウヴォー凄いね！素手で4匹も倒すなんて！』

「Aこそやるじゃねえか。」

『じーちゃんの特訓のおかげだよ。とにかく、これで安心「ユル…サ…ナイ…

「『！！！』」

驚きすぎて言葉も出なかった。どうして？こいつらは確かに…

「ユルサナイ…タベル…タベル…」

「ガアアアアアアア」

再び襲い掛かってくる魔獣たち。

『ちょっ…ウヴォー！こいつら、さっきより…えいっ！…強くなってない？！』

「そう、だな…！こんな魔獣どもは初めてだぜ。」

切っても切っても、倒しても倒しても、何度も立ち上がってくる。

これじゃあまるでゾンビじゃん…！

『ハァーハァー…これじゃ、キリがないよ…。』

「しゃーねえーなあ、こいつら全部吹き飛ばすから俺の後ろに下がってろ。」

『吹き飛ばす？？』

「いいから下がれ。」

よくわからないけど言われるがままウヴォーの後ろに隠れる。

吹き飛ばすって、一体どうするんだろう？

そんなことを考えている間にも魔獣達は一斉に飛び掛かってくる。

『ウヴォー！！』

「わかってらあ。…これでも喰らいやがれ、魔獣ども！」

「超破壊拳(ビッグバンインパクト)！！！！」