翔んで45話 ページ4
後日ウヴォーギンは手当たり次第に銀行を襲い、そこから盗んだ金をゾルディック邸の修理費として渡す為に再びゼノのもとを訪れていた。
「…うむ、きっちり20億ジェニー受け取った。もう帰って良いぞ。」
「はぁー、無駄に時間食っちまったぜ。」
「なんじゃ、用事でもあったか？」
「決まってんだろ、Aを探すんだよ。」
「…そうか、好きにせい。」
「テメェは心配じゃねえのかよ？」
「心配はしとるさ。だが……いや、何でもない。精々頑張って探すんじゃな。」
屋敷を出たところでフェンリルを見つける。
「おいフェンリル、お前も行くぞ。さっさとAを見つけて他にもじーさんの手掛かり探しに行こうぜ。」
「うーん……。」
「どうした？」
「ぼく…ここにのこる…。キルアがげんきないから……。」
「(キルア…あの銀髪のガキのことか……)そうかよ。よし、俺がAを見つけたら一緒にお前を迎えに行ってやる。それまでお別れだ。」
「うん！ウヴォーげんきでね！」
フェンリルの頭をわしゃわしゃ撫で回すと1人山を下りていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「…なんだよ、お前も一緒に行かなかったのかよ。」
「うん。キルアげんきないから…。」
「ほっといてくれ。」
「やだ。ぼくもキルアのともだちだもん。Aもしんぱいしてるよ。」
「フェンリル…。」
その白い身体に触れようとすると誰かが持ち上げた。
「ゴトー…。何しに来た。」
「キルア様、申し訳ございません。シルバ様のご命令によりこの動物との接触を禁じられておりまして…。これからは執事養成所にて預かる事となりました。」
「…もういい、好きにしろ。」
「申し訳ございません。では失礼いたします。」
あーあ、また一人ぼっちに戻っちまったな…。
虚しさが心に押し寄せる。
"友達なんか必要ない"
そう言われてももう無理だと悟る。
だって、友達という温もりを知ってしまったから。
それはまるで麻薬のように、一度体験してしまえばもっと、もっと、と際限なく追い求めるようになる。
ここにいたんじゃ、決して得られはしないーーー
「オレは必ずここを出る。必ず…。」
固く心に誓った。
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アクセルレオン(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！頑張りますね(o’∀’o) (2020年6月12日 15時) (
レス) id: 801251ddb0 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - こういう作品見たかったので読めて嬉しいです！更新頑張ってください(p`･ω･´q) (2020年6月11日 23時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
アクセルレオン(プロフ) - うさぎさん» 有難うございます！これからも是非是非楽しんで貰えれば幸いです( ´ ▽ ` ) (2020年3月19日 21時) (レス) id: 801251ddb0 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 好きです！！！！！ハンターハンターの知識がない転生者の夢小説を求めていたのでとても嬉しいです。応援しています！ (2020年3月19日 15時) (レス) id: c246403a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクセルレオン | 作成日時：2020年1月3日 14時
