翔んで61話 ページ20
この階段を登り切れば最上階だ。
一段ずつ登っていくにつれて鉄の匂いがし始めた。
『……なんか、思い出しちゃうな。』
神楽坂の彼氏っぼい男を殺してしまった時のことを思い出した。
全身血塗れになったあの時と同じ、蒸せ返るような血の匂い。
『いい匂いだなぁ…。』
人のタガって案外簡単に外れるものなんだよね。
私の場合はあの男を殺した時に外れてしまった。
��早く殺したい��
本能が私を急かせる。
シルバさんに貰ったベンズナイフを手に持ってみるととても軽い。
私の中の命の価値もこんな軽いものになってしまったんだ
ほんの少しだけ寂しさを感じながら階段を登り切った。
・
・
もう
感覚でわかる。
一番奥の部屋
あそこにいる。
『さて、と…。気を引き締めなきゃ。血の匂いもあの部屋からプンプンする。』
そっとドアに耳を近づけてみても一切音がしない。
一体中はどうなっているのやら……。
気付かれないようにスライド式のドアを開けて部屋の中に入り込むとーーーーー
『(うわっ…一面が血だらけだ……。でも死体がない…。あ、あそこにいるのは)』
ヴィータ・ウルティモ。
あの男を殺せばミッションコンプリート…！
血とか死体がないとかは後回しだ。
素早く、でも一切の音は立たずに
ベンズナイフを
『……フーーー依頼完了ね。やれば出来るじゃん私！！おっとそうだ…完了した時点でシルバさんに連絡しなきゃだった。』
「……ぃ………ぃ…………」
『！！！！！』
「………ぃ……くｨ………ニ……クイぃ…」
『ま、って……ウソウソウソ…！えっ何で…？！』
何で何で何で何で何で？！？！
死体が動いてる…？！
まさか殺し損ねた？！？！
そんなはずない！！
脈がないのはちゃんと確認した…！のに……！！
「ニクイ……ﾆｸｲ……にクぃ…」
「ユルサなｨ…ュるさナイ……うぅゥ…」
『おかしいでしょコレ……。どうなってんの？！』
部屋の血溜まりからヴィータの部下らしき人物達が現れた。皆体の一部が欠損していたり変な方向に折れ曲がっている。
既にこと切れているのは明らかだ。
落ち着け！落ち着け私！！
そう言えばゼノさんが言っていた。
"深い恨みや未練を持ったまま死ぬとその念はおそろしく強く残る。そしてその念が強力な念能力として発現することがある"
まさかこれが………？？
続く (更新停止中)
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アクセルレオン(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！頑張りますね(o’∀’o) (2020年6月12日 15時) (
レス) id: 801251ddb0 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - こういう作品見たかったので読めて嬉しいです！更新頑張ってください(p`･ω･´q) (2020年6月11日 23時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
アクセルレオン(プロフ) - うさぎさん» 有難うございます！これからも是非是非楽しんで貰えれば幸いです( ´ ▽ ` ) (2020年3月19日 21時) (レス) id: 801251ddb0 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 好きです！！！！！ハンターハンターの知識がない転生者の夢小説を求めていたのでとても嬉しいです。応援しています！ (2020年3月19日 15時) (レス) id: c246403a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アクセルレオン | 作成日時：2020年1月3日 14時
