鳥籠の中の少女 Second Part.3 (ページ3)

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放課後、部活が始まる前。

準備運動も兼ねてシュート練をしていれば、澪っちが部室から出てきたから傍に駆け寄ろうと足を踏み出した。

「澪っち………！！」

『…え？』

澪っちのすぐ近くの壁に立てかけていたバレーコート用の棒が、ガタッと音がしてそのまま澪っちに向かって倒れてきた。

「…っぶねーな。大丈夫か。」

『大くん！ありがとう大丈夫。』

急いで助けようとすれば、近くにいたのか、青峰っちが澪っちを守るように間に入っては棒を抑えた。

「体育の時間に片付け忘れたようだな。怪我がなくてよかったが、この事は担当の教師に伝えておく。」

一部始終見ていたんだろう、赤司っちが苛立った様子でそう言っては体育館から出ていった。

青峰っちと倒れてきた棒でじゃれ合ってる澪っちを眺めながら、胸に手を当てた。

鼓動が早い。

何か、嫌な感じがした。

顔を横に振り、気のせいだと言い聞かせては2人の元に向かった。

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