鳥籠の中の少女 Second Part.3 (ページ16)

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何かの悪夢だと思った。

立っていられず、俺は膝から崩れ落ちた。

しんと静まり返った部屋の中。

赤司っちが澪っちに駆け寄っては優しく抱き上げた。

「あと2人。さっさと始末しろ。早く澪を連れ帰りたい。」

俺達に向けて、赤司っちはそう言った。

男2人は、部屋の隅で呆然としている。

冗談だよね…？なんで、こんな…。

「俺達にも殺せと言うのか…？」

緑間っちは震えた声で、そう言った。

「やらないのならば僕がやる。決めろ。」

「お、俺は、出来ない…。」

「そうか。お前が言っていた澪に対する忠誠心とは、その程度だったと言う訳だな。」

「な、何を…」

「怒りはないのか。大切に見守っていた存在がこんなゴミ共に良いようにされて。理解出来ないな。本来なら1人で始末したい所を、お前達にも機会を与えてやったというのに。」

「それは、」

「僕は澪の為なら何でも出来る。それこそ人を消す事など容易い。澪の為に世界を敵に回せと言うのなら、喜んで受ける。

お前はどうなんだ。真太郎。」

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