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Girls Talk! ページ13

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「キングサイズのベッドが2つも。贅沢ですよね。」


バスローブ姿になった栗野さんが、ベッドに腰掛けてシーツを撫でる。


「本当に。働きだしたら、お礼するからね。」


同じくバスローブ姿のAは、サンプルで貰ったパックを張りながら窓際を見る。


「どこに連れて行ってもらおうかしらね。」


右に同じくバスローブ姿のあやのは窓際に置かれたミニテーブルで、夜景を見ながら飲み直している。


ソウルでも大きな有名ホテル。
この上層階からはソウルタワーもよく見える。


「あやの、仕事大変?」


韓国に着いてからも時間に追われる様子に
Aは少し心配していた。


あやのは、カラン、とグラスの氷を鳴らしてみせる。


「仕事漬けで一緒に行動出来ないのは残念だけど、楽しんでるのよ私。どうしても落としたいトコがあるのよ。」


だから心配無いわ、と
同じ女のAでも、ぞくりとする色気をはらんだ笑みを見せる。


「2人はしっかり旅行として楽しんで。明日は釜山だっけ?」


「そうです、私の希望で。」


栗野さんが食い気味に答える。


時刻は22時を過ぎた。


「ああ、グクくんの地元って言ってたわね。明日案内して欲しいくらいよね。」


あやのはグラスに入ったウィスキーを流し込む。


結局、ジョングクくんからは折り返しの着信は無いままだった。


「私、昔からなんですけど、好きになると、勝手に振り回されてる感覚になっちゃって。
もともと自分から好きになったわけじゃなくても、いつの間にか私が追いかけてる?みたいな。

というか…ジョングクくんに関しては、最初から私が一方的に追いかけてるんですけどね。」


しょんぼりと頭を下げて話す栗野さんに
Aが返す言葉を考えていたら


「いいんじゃーない?恋愛なんて損得考えたらなんも楽しくないわ。振り回されようがなんだろうが
狂ったもん勝ちよ。」


あやの節が落とされる。


「まさかあやのさん、狂ったことあるんですか?」


「ない。狂った男なら見てきたけど。
狂わしてくれるよーな男に会ってみたいもんだわ。

ねぇ、A?」


なんとなく振られる予感が的中したAは、
パックをした白い顔のまま黙る。


「私、聞いてもいいですか、Aさんはテヒョンさんと、その、えー、どこまで…」


まで言って口をつぐむ栗野さんに、


ちょっと待ってね、と言いながらパックを剥がしていくA。


このパックなかなかいい、ともっちりした頰に自ら触れてみる。


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ミキ(プロフ) - えっ、えっ!ぽるこさん、私なんかにそんなお言葉(感涙)…冥土の土産にしますっ!6章のラスト!!大好きな感じですっ。ぽるこさんの言う、勝手に登場人物達が動いてる感覚?言葉が降りてきてるのですね!まさに神がかってる!噛み締めて読んで、余韻に浸ってます♪ (2019年8月25日 23時) (レス) id: be38181257 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - リオさん» まだ楽しめる、その様に受け止めて頂けましたか…涙。一体いつ終わるのかと作者すら感じている中なんだか救われました。ある意味生きもの、正にそれです。要は作者が1番楽しんでるのです。とても素敵な目の醒めるコメント、感謝します。 (2019年8月25日 16時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 次章もまだまだ楽しめるんですね!うれしいです!作者様の仰る事分かります。登場人物が勝手に動くというやつです。この作品読んでると脳内で勝手に映像化されますもん。ある意味生きものなのでしょうね。それぞれに心がありますし。とても素敵な作品ですね。 (2019年8月25日 9時) (レス) id: ba173bb279 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - ミキさん» ミキさんの綴るお話が読んでみたいと思う作者です。いつも胸に響くコメントの文面、作者には勿体無い位。温かい応援をありがとうございます。最終章でお待ちしてますね! (2019年8月25日 1時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - マミさん» 作者も、早くラストを迎えたいような迎えたくないような、そんな中亀のように進めております。温かいコメントを胸に更新頻度を上げつつ突き進みますね!ありがとうございます! (2019年8月25日 1時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽるこ | 作成日時:2019年5月20日 19時

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