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「日本語勉強する前に、女の口説き方勉強しな。
キョンチャル プルルケ。」
突然現れた仁王立ちの長身美女から見下ろされ、
顔を見合わせる男達。
そのまま苦笑しながら席を立ち、元いたテーブルへと戻って行く。
「ごめん、遅くなったわ。」
ヒールを脱いでバッグを下ろすと
ほんのりと微かに香る香水。
そのあやのに、栗野さんが「すごい、なんて言ったんですかっ。」食い気味に聞く。
「警察呼ぶわよって言っただけよ。
気を付けな、あんた達美味しそうだから。」
「美味しそうって。」
そう返すAと、安堵したのかくすくすと笑う栗野さん。
「ㅋㅋㅋ、」
全て聞こえたのであろう。
繋がったままの電話口から漏れる笑い声。
「すごいねえ、ともだち、おとこまえ。」
「うん、頼りにしてます…」
電話片手に返事をしたAに、
あやのがその目で、誰、と問う。
Aも、ちょっと待って、と目で伝えたが
伝わったかは微妙である。
「あしたどこかいくの？」
「うん、行き先だけは決めていて…」
「どこ？」
「釜山、と、大邱…」
「ふぅん…まぁ、いきたいよね。」
ジミンくんの反応に何故だか気恥ずかしくなるA。
「それ、ひとつ、あさってにまわせないかな？
あさって、まだいる？」
頼み始めるよ、と、目の前あやのが言う。
早く飲みたいのだとその目が言っている。
Aがそれに頷き、
「明後日の夜に帰る予定だから、大丈夫、と思う。」
「Aちゃん、かんこくにきてることテヒョンにはしらせてないんでしょ？」
「うん、急だったから。」
「テヒョン、しごとかんけいであいさつまわりやら、じかんができたらおじいさんのとこいったりいそがしいから、たぶんつかまらないよ。」
忙しいとは分かっていた。
そうだろうなぁと思いながら
「テヒョンくんには知らせなくて大丈夫だからね。」
改めて伝えると、ジミンくんが、もちろん、と笑う。
「おまたせしましたー。」
店員さんが手際良く、肉を並べていく。
注文してからの早さにAが驚くと
「あしたはぼくにつきあわない？
テヒョンにはおしえてあげない。」
そうやって、ジミンくんが囁いた
それをかき消すかのように
ぎゅるるる、
Aのお腹が大音量で鳴り響いた。
.
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ミキ(プロフ) - えっ、えっ！ぽるこさん、私なんかにそんなお言葉(感涙)…冥土の土産にしますっ！6章のラスト！！大好きな感じですっ。ぽるこさんの言う、勝手に登場人物達が動いてる感覚？言葉が降りてきてるのですね！まさに神がかってる！噛み締めて読んで、余韻に浸ってます♪ (2019年8月25日 23時) (
レス) id: be38181257 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - リオさん» まだ楽しめる、その様に受け止めて頂けましたか…涙。一体いつ終わるのかと作者すら感じている中なんだか救われました。ある意味生きもの、正にそれです。要は作者が1番楽しんでるのです。とても素敵な目の醒めるコメント、感謝します。 (2019年8月25日 16時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 次章もまだまだ楽しめるんですね！うれしいです！作者様の仰る事分かります。登場人物が勝手に動くというやつです。この作品読んでると脳内で勝手に映像化されますもん。ある意味生きものなのでしょうね。それぞれに心がありますし。とても素敵な作品ですね。 (2019年8月25日 9時) (レス) id: ba173bb279 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - ミキさん» ミキさんの綴るお話が読んでみたいと思う作者です。いつも胸に響くコメントの文面、作者には勿体無い位。温かい応援をありがとうございます。最終章でお待ちしてますね！ (2019年8月25日 1時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - マミさん» 作者も、早くラストを迎えたいような迎えたくないような、そんな中亀のように進めております。温かいコメントを胸に更新頻度を上げつつ突き進みますね！ありがとうございます！ (2019年8月25日 1時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽるこ
| 作成日時：2019年5月20日 19時
