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ひと駅だから電車を乗らずとも歩いて15分もあれば着くのだけれど
ジョングクくんを待たせてると
Aの意向で電車に乗れば
勿論、あっと言わなくても着いてしまう駅。
「ジョングクくん、すごく、仲良しなんだね。」
歩きながらそう振ると、
「うん？そうだね、そうかも？」
そう返ってくる。
ジミンくんを迎えたとき、
あの、嬉しさを隠せなかったときとは違うけれど
迷わず家の鍵を渡したテヒョンくん。
よっぽど信頼してるから出来ることだ。と分かる。
それにテヒョンくんのジョングクくんを見る目が、
なんか、分からないけれど、
分からないけれど。
…妬けた。んですけど。
相手が女の子じゃなかったのが、
なんというか、本当に、救いだ。
そんなことを考えていると
すぐにアパートが見えてしまい
ああ、もう離れなきゃ、と思う。
Aの気持ちは分かり易く沈んでいく。
「テヒョンくん、ありがとう。気を付けて帰ってね。」
離れがたい気持ちは宙ぶらりんのまま、伝えると
テヒョンくんは、周りを一周確認して
Aを、そっと
抱き寄せた。
まるで
壊れないように、割れないように。
そんな風に包まれて
心地良くて、なのに足りなくて、
まだ、もっと、欲しくなる。
Aは両手を、
迷いながらも、その背中にまわしてみる。
それが合図だったかのように、
おでこに唇が落とされ
親指が顎に置かれ自然と開く唇に、
冷たい唇が重なった。
ちゅ、と離れたかと思った瞬間
もう一度、今度は深く唇が重ねられ
入ってくるテヒョンくんの舌が熱くて、
頭の奥が痺れる、あの感覚に酔っていく。
本当に、食べられてる、みたい。
Aは自然と、背中にしがみつく手に力が入ってしまう。
…はあ、
と呼吸を整えるように息を吐くテヒョンくんが、
自らのその唇をぺろ、と舐めるものだから
Aは心臓が苦しくなる。
なんで
なんでこんなに色っぽいの？！
Aはいつか本人を前に鼻血が出てしまうのではないかと
真剣に心配になる。
「おやすみ、Aちゃん。
いいゆめ、みてね。」
ーいや、もう
眠れないよ、テヒョンくん。ー
Aの身体は火照ったまま
しばらく冷めなかった。
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ぽるこ(プロフ) - 成瀬さん» 例の台詞を、変えさせて頂きました！成瀬さんに感謝！です。 (2018年12月30日 23時) (
レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - てさん» こうしてコメントを残してくださることがとてもとても嬉しいです！作者だけ楽しんでしまっていないか省みつつ、これから先、次が待ち遠しいと思ってもらえるような文章を書けるようになりたいです。応援しっかり届きました！ありがとうございます！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
て(プロフ) - いつも楽しく愛読しております！ぽるこさんの書く文章に惹き込まれて、次のお話が来る度にワクワクしています！これからも素敵なお話を応援し続けていきます。 (2018年12月27日 22時) (レス) id: e1ee6f9fad (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - ぽるこさん» 台詞使って頂いて構いません！これからも楽しみにしております。 (2018年12月22日 17時) (レス) id: 7d1c722141 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - 成瀬さん» 韓国にご友人いらっしゃるのですね！生きた言葉ですね！台詞をそのように使わせてもらってよいのでしょうか。そして涙して頂けたとのこと、こちらが泣けます。温かいコメントをありがとうございます！ (2018年12月20日 22時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽるこ
| 作成日時：2018年12月10日 22時
