色仕掛けしにきました。 ページ42
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「ぼくが
あたまと、きもちがべつべつで。
Aちゃんを、こまらせてる。
いまも、」
テヒョンくんはそう呟くように言って、
繋いだ手を見た。
「にがしてあげたいけど、」
そこまで言って、Aを見つめる。
「つかまえちゃうし。
Aちゃんがだいじなのに、たまに、すごく
こわしたくなる。」
そこまで言って、ふっ、と笑う。
「こわい？」
その悲しさをそっと隠すように笑う顔が
やたらと色っぽくて
Aは、ぞくり、とする。
「こわくない。」
だってテヒョンくんだから。
離したくなかったのは、私も同じだから。
「テヒョンくんに、」
…壊して欲しい。もう、むしろ。
そう思ってしまうAは、今どんな顔をしているのか。
すっかり日が暮れた道端に。
ぱちり、と外灯がつく。
テヒョンくんが、ポケットから、じゃら、と何かを取り出した。
それが家の鍵だと分かり、ぱっと先を見ると
グレーの小綺麗なマンションが目に入る。
テヒョンくんは、そのまま、Aの手を引いて
歩き出した。
暖色の照明で照らされたエントランスに入るなり
急に
ぴたりとその足が止まる。
Aが目の前の広い背中から顔を出すと、
ドアの前にしゃがんでいた人が立ち上がる。
その、大きな瞳がテヒョンくんでは無く、
迷わずに、Aを捉えた。
「いまからふたりで、なに、するんですか？」
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ぽるこ(プロフ) - 成瀬さん» 例の台詞を、変えさせて頂きました！成瀬さんに感謝！です。 (2018年12月30日 23時) (
レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - てさん» こうしてコメントを残してくださることがとてもとても嬉しいです！作者だけ楽しんでしまっていないか省みつつ、これから先、次が待ち遠しいと思ってもらえるような文章を書けるようになりたいです。応援しっかり届きました！ありがとうございます！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
て(プロフ) - いつも楽しく愛読しております！ぽるこさんの書く文章に惹き込まれて、次のお話が来る度にワクワクしています！これからも素敵なお話を応援し続けていきます。 (2018年12月27日 22時) (レス) id: e1ee6f9fad (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - ぽるこさん» 台詞使って頂いて構いません！これからも楽しみにしております。 (2018年12月22日 17時) (レス) id: 7d1c722141 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - 成瀬さん» 韓国にご友人いらっしゃるのですね！生きた言葉ですね！台詞をそのように使わせてもらってよいのでしょうか。そして涙して頂けたとのこと、こちらが泣けます。温かいコメントをありがとうございます！ (2018年12月20日 22時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽるこ
| 作成日時：2018年12月10日 22時
